モンゴルのCS:GOシーンを代表する選手の1人であるerkaStが、CS:GOからVALORANTへの移行を自身のFacebookで発表しています。

来年で27歳を迎えるモンゴル出身のerkaStは、モンゴルのCS:GOシーンで最も有名な選手の1人。6年以上に及ぶ競技シーンの経験を持ち、CS:GO最高峰の大会「メジャー大会」へ出場した唯一のモンゴル人選手です。

アジア、オーストラリアを始め、世界を舞台に活躍した経験を持つerkaStですが、昨日11月29日、自身のFacebookでCS:GOからVALORANTへの移行を発表。声明ではアジアのCS:GOシーンの衰退、対戦相手の少なさを語っており、長考の末、アメリカ、アジアで高い人気を持つVALORANTへの移行を決断したと明かしています。

また、VALORANTへの移行を発表した一方、「私は永遠にCS:GOが大好きです。そのため、今回はほんの数ヵ月の実験だと思ってください。」と語っています。

「まだ完全に移行したわけではありません。」と述べ、状況次第ではCS:GOへの復帰の可能性もあると指摘していますが、「だからとは言え、日々懸命にVALORANTの腕を磨き、チームに参加できるチャンスを伺っていきます。賛否両論はあると思いますが、私の人生の大きな一歩です。皆さん、応援していただけると嬉しいです。」とコメントしています。

現在、erkaStはアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスにあるCloud9のトレーニングセンターに滞在しており、モンゴルから北米へ拠点を移し活動予定です。

erkaStがCS:GOのプロとして活動を始めたきっかけは、学生時代に留学で訪れたオーストラリア。本来、勉学のために訪れたオーストラリアでしたが、現地で急速にCS:GOの腕を上げていき、オーストラリアの歴史あるeスポーツチームTeam Immunityと正式にプロ契約を結びます。

その後も腕を更に磨き、当時オーストラリア1位、2位を競っていたGrayhoundへ加入。Grayhoundでは出場したほぼ全てのオーストラリア国内大会で優勝し、十数回以上の国際大会を経験しました。

そして2019年、アジア大会を勝ち抜き遂に念願のメジャー大会出場を達成。「IEM Katowice 2019」、「StarLadder Berlin Major 2019」と2つのメジャー大会へ出場し、モンゴル人選手初、そして唯一となるメジャー大会出場選手となりました。

2019年末にはビザ問題のため、モンゴルへの帰国が余儀なくされますが、erkaStは「モンゴルシーン活性化」の新プロジェクトを始動させます。モンゴルの若手からベテランを集い新チームを結成し、約1年間モンゴルNo.1チームとしての地位を獲得しますが、それでも世界には届かず。

erkaStは2020年末にプロジェクトを終了し、次はモンゴル国内ではなくアジアトップクラスの選手を集めたチーム「NG Esports (現Team NKT)」を結成。同チームは現在もアジアトップチームとして活躍していますが、erkaStは昨月よりチームに参加しておらず、昨日にVALORANT移行が発表されました。

erkaStは、CS:GOより常にトップフラグの選手でしたが、間違いなくVALORANTでも活躍できるでしょう。上手くいけば、同じくアジアを離れ北米で活躍するxetaに次ぐ選手になるかもしれません。

3 コメント

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  1. CSGOの競技シーンは分からないけどVALORANTの選手が増えてくるのは嬉しい。色んなプレイが見れるようになると良いな

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  2. Grayhound好きだったわ
    どっちに転んでも応援してるぜ

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  3. HLTVのレーティングめっちゃ高かったし絶対強いわ

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