VALORANT Champions Tour 2023のパシフィックリーグへの参戦が決定したシンガポールのeスポーツチームPaper RexのCEOを務めるNikhil Hathiramani氏のインタビューがSportskeedaで公開されています。インタビューではパートナーシップの選考プロセスや今後のシーンについて答えています。以下原文から一部抜粋。

インターナショナルリーグ出場枠の獲得、おめでとうございます。選出された当時の心境をお聞かせください。

選出された時は正直驚きました。アジアには実績も知名度もあり、環境も整備されたeスポーツチームがたくさんあります。Paper Rexの社内にも「100%の確率で選出されるわけではない」と言うスタッフも確かにいました。

もちろん、自分たちにもチャンスがあると思っていましたが、100%の自信はありませんでした。選出された時は驚きましたが、情熱をもって目標に向かって努力したことが報われたと思います。選出された時の気持ちは、言葉では言い表せない感動でした。

パートナーシッププログラムの選考プロセスについて教えて下さい。

始めに、Riot Gamesからパートナーシッププログラムの招待を頂きました。その招待を受けるかどうかが、最初の選択でした。その後、チームで資料を作成し提出しました。この資料を参考に、Riot Gamesは選考を行っていたと思います。

提出方法は自由でした。しかし、Riot Gamesが事前に用意した一連の質問に具体的に答える必要がありました。メンバーを提出するのか、動画でアピールするのか、完全にチームに委ねられていました。そこから最終選考に残ったチームには面接が行われました。

見事パートナーチームとなりましたが、そこから得られるメリットなどどうお考えですか?また、その見返りとしてRiot Gamesがチームに期待するものなどありますのでしょうか?

双方に得るものはたくさんあると思います。私たちはVALORANTでは成果を収めましたが、eスポーツの長い歴史ではかなり若いチームです。Riot Gamesは小規模なチームながら決して軽視することなく対応してくれました。

私たちのような小規模なチームがパートナーチームになることは、他の大規模な組織と比較して遥かに大きいメリットがあると考えています。その上で、双方向の関係を築くことができると思います。また、Riot Gamesが求めていることは、魅力的なコンテンツを生み出すことができるチームや人材だったと感じました。

VALORANTは、League of Legendsと比べてデザインも雰囲気も全く異なります。そのため、ファン層もかなり異なりますし、League of Legendsで成功した例をVALORANTに持ってくるのは間違いです。だからこそ、Riot Gamesは自分たちの思い描くビジョンがあり、それに合致したパートナーを選んでいたと考えています。そしてパートナーチームが育んできたことが下の層へ伝わっていき、シーン発展に繋がるのです。

もちろん、私たちチームは安定を得ることができます。パートナーになると数年間はインターナショナルリーグへの出場枠を得ることできます。そのため、企画やチーム運営、選手育成など様々なプロジェクトを実行に移すことができます。投資家やスポンサーに対しても、より明確な情報を提供することができます。

パシフィックリーグには10の加盟チームが発表されました。アジアの中でフランチャイズに値する価値があるのに、その枠を逃したチームはあると考えていますか?

私の経験からすると、選考は非常に慎重に行われていたと思います。パートナーチームを選別したRiot Gamesの判断は信頼できます。北米やヨーロッパではパートナーチームを巡る論争が行われていますが、最終的にRiot Gamesが決定権を持っており、誰も文句を言うことはできません。

インターナショナルリーグは世間一般で言われるフランチャイズとは異なります。フランチャイズは出場権を得るために資金を払いますが、今回はその逆で、選出されたチームは見返りとして資金を得ることができます。そのため、最終的な決定はRiot Gamesに委ねる必要があり、誰も異議を唱えることはできないと思います。

VALORANT Champions Tour 2023に向け、世界各地でVALORANT部門の編成が行われます。Paper Rexはチームの再編を考えていますでしょうか?

メンバー変更の必要はないと考えています。しかし、最終的には選手次第です。ただ現時点ではそれ以上のことは申し上げられません。

VALORANT Champions Tourは来年度から全く異なる形式となりますが、どうお考えですか?

アメリカ、アジア、ヨーロッパの地域別の形式は詳しくわかりませんが、インターナショナルリーグの形式は非常に素晴らしいと思います。

インターナショナルリーグ参入を目指すチームのため「Challengers」が開催されますが、Tier 2についてどのようにお考えでしょうか?

正直、Tier 2のシーンは厳しいと思います。組織が選手に投資を続けられるかどうかが重要になると考えています。インターナショナルリーグに出場するチャンスはありますので、VALORANT部門を継続するメリットはありますが、チームにとってどれだけの利益があるかはその時が来ないと分かりません。投資をするかしないか、諸刃の剣だと思います。

Tier 2のシーンについて1つ言えることは、3~6ヵ月先は非常に厳しいということです。しかし、メンバーの変更や選手の脱退、新しい選手の契約はシーズン開幕時には落ち着くと思います。また個人としては、ゲーム内のコンペティテイブモードがどのように絡んでくるか注視しています。詳細は分かりませんが、興味深いと感じています。

21 コメント

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  1. 双方向の関係を気づく→築くだと

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    1. コメントありがとうございます。修正いたしました。

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  2. PRXとZETAは人気と実績で勝ち取った印象

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  3. ソースの写真が完全にラーメン屋の親父で草

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    1. 思った倍はラーメン屋のオヤジで笑った

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  4. 選出外のOpticと空中分解のLoudを除いて、2022シーズン世界3位以内に入ったPRX、DRX、ZETAは入れ替えなしか
    規定上6人目は入るけど、来年はこの3チームが他のドリームチームと戦ってどのくらいの順位になるのか注目だなー

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    1. prxとzetaは中位くらいだろうな
      メンバー変更なしは舐めすぎ

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    2. そのメンツで結果残してきたんだから変更する必要ないでしょ

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    3. 現ロスターで2022 Masters1 では3位という輝かしい成績を残したものの、Masters Stage2は参加もできず、Championsでは1勝で帰国
      これを「結果を残してきた」と表現するのは謎
      他チームは結果を残してなお補強を続けてるのに

      ZETAファンはインターナショナルリーグでボコボコにされても「2022 Masters1で3位になったのすごかったよな~」って話してそうw

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    4. まあパシフィックリーグはともかく世界大会では今までのVCT参加チームの中から上位プレーヤーだけを集めたようなチームと戦うことになるから現ロースターを維持しただけのチームは苦しいだろうね
      ブラジルのキックオフ大会で全く通用しなかったらその時考えればいいと思うけど

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    5. 過激派もみてます

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    6. PRXの記事でPRXの話してんのにZETAアンチ顔真っ赤で草

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    7. そもそも国内のドリームチームがZETAなのに何が舐めすぎなんだろう

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    8. 他のまとめにも似たようなZETAアンチ居た気がする
      そっちでもDRXの記事なのにZETAどうこう言ってる奴

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    9. 去年までの大惨事を知らない人間も見てますと

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    10. なんか新メンバー入れるのがパワーアップに直結するって考えてる奴がいて草

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  5. なんかタイミングが微妙な記事だけどLOUD崩壊と厳重注意報道の前に出ちゃうよりはマシだったかね

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  6. 下の層に伝わり発展すると言いつつ下の層が厳しいってそれは大丈夫なのか?

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  7. CRの話もしてあげて!

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  8. 芸能事務所の話はあとでね

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