新モードのチームデスマッチ、当初のアイデアは「敵陣地にボールをシュートするロケットリーグ」のようなゲームモードだった

Riot Gamesは先日、VALORANTの新たなゲームモード「チームデスマッチ」をリリースしましたが、当初は全く異なるシステムのゲームモードだったことをVALORANTの開発陣がインタビューで明らかにしました。

チームデスマッチは、100キルを先取したチームが勝利となる5人対5人のゲームモード。アビリティは全て使用可能、時間制限付きのステージで武器が変化するなど、撃ち合いを重視しつつもアビリティを用いた戦術が重要となるモードとなっています。

従来の爆破モードとは一風異なるチームデスマッチですが、Riot Gamesのプロダクトマネージャーを務めるColeman Palm氏、ソフトウェアエンジニアを務めるKyle Morgenroth氏の2人が本モード開発の経緯をONE Esportsのインタビューで語りました。

Kyle Morgenroth氏は、VALORANTの複雑なゲームシステムをよりコンパクトに再現したかったと言及。手軽にプレイできるかつ、武器の選択や銃撃戦の面で様々な選択肢をプレイヤーに提供したかったと説明しました。

また同氏はチームデスマッチの初期デザインは全く異なるゲームモードだったと指摘。戦術的なFPSというよりは、ロケットリーグのようなコンセプトであると語りました。

「新モードを考案している初期段階で、相手の陣地にボールをダンクすような案がありました。敵のレイズがボールを持ってきて、セージの壁を越えてダンクシュートを決めるといったアイデアでした。」

チームデスマッチは当初「全く別のゲームモード」でした。しかし同氏は「ゴールにボールをシュートする」といったアイデアを捨て、VALORNATのユーザーが求めているものをどう再現するかに注力しました。

また、プロダクトマネージャーを務めるColeman Palm氏は当初のチームデスマッチを「狂ったようなアイデアだった」と語ります。

「当初の狂ったようなアイデアは、私たちが望んでいた体験から遠ざかっていました。アビリティの使い方や撃ち合いといったVALORANTの本来の良さが後回しにされていましたが、VALORANTの中核となる"戦闘"を前面に押し出すゲームモードを作ろうとなりました。」

そして同氏は「チームデスマッチは、短いプレイ時間、コミットメントが少ないにもかかわらず、基本的なゲーム体験を気軽に提供できる最も良い方法の1つだと考えています」と言及。チームデスマッチは短い時間でアビリティや銃撃戦を体験できる最良のゲームモードだと評価しました。

しかし、VALORANTの全モードにおけるチームデスマッチの立ち位置を注視し続けており、コンペティティブ、アンレート、スイフトプレイなどの従来の爆破モードがVALORANTの中核となるゲームであることを望んでいます。そのため同氏は、Riot Gamesの目標は「様々なプレイヤーの嗜好に応えるために、多様な体験を提供すること」と付け加えました。