VALORANTを手掛けるRiot Gamesは11月16日、フランスのゲーム制作会社Ubisoftと提携を結び、ゲーム内の悪質行為を検知する共同研究プロジェクト「Zero Harm in Comms」を発足したと発表しました。

「Zero Harm in Comms」はビデオゲームをプレイする全ての人にとって有益な環境になることを目指した共同研究プロジェクト。幅広い知見を持つRiot GamesとUbisoftの両社が技術提携を組み、匿名のゲーム内データを収集するデータベースを開発し、AIを用いたデモレーションツールに良質な訓練を積ませることで、ゲーム内の悪質な言動の検知および抑制を目指します。

両社は健全なオンラインゲーム環境の知見を共有する団体Fair Play Allianceのメンバーで、幅広いゲームを展開するUbisoftと競技性高いゲームを展開するRiot Gamesが提携することで、広範囲にわたるプレイヤーの情報を収集し、その情報をAIに学習させ、より良いゲーム環境を創設することを目指すとしています。

また両社は来年、今回のプロジェクトで得られた結果をゲーム業界全体に共有すると明らかにしています。本取り組みの初期段階から得た知見を業界全体に共有することで、より有意義にゲームを楽しむことができる環境を目指すと発表しています。

今回の取り組みについて、Ubisoft La Forge(Ubisoft内の研究部門)のエグゼクティブディレクターを務めるYves Jacquier氏、Riot Gamesのテクノロジーリサーチチーム代表を務めるWesley Kerr氏は以下のようにコメントしています。

Ubisoft La Forge エグゼクティブディレクター Yves Jacquier コメント

私たちはプレイヤーの悪質な言動を非常に深刻な問題であると捉える一方で、解決するのが極めて困難なものでもあると認識しています。Ubisoftでは、安全で楽しい体験を保証する具体的な施策に取り組んでいますが、業界で一致団結することが問題解決への近道になると考えています。私たちのコミュニティーと直結するゲーム環境のデザイナーとして、今回のライアットゲームズとの技術提携を通して、ゲーム内での悪質行為をさらに排除する方法を模索していきます。

ライアットゲームズ テクノロジーリサーチチーム代表 Wesley Kerr コメント

悪質な言動はゲームに限った問題ではありません──オンラインソーシャルプラットフォームを持つすべての企業がこの難しい分野に取り組んでいます。だからこそ私たちは、オンライン空間で安全なコミュニティーを作り、ポジティブな体験を育むことを信条とするUbisoftのような業界パートナーと協力することに専念しているのです。このプロジェクトは、私たちのゲームに健康的で安全かつ包括的な交流を実現するシステムを開発するためにライアット全体で行っている取り組みの一例に過ぎません。

3 コメント

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  1. どっちも今まで対処できてないやんけ

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    1. 今まで対処できてないからこれから対処していこうっていう話なんだが記事読んでる?

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  2. 言動だけでなく行動も検知できるようになったらトロール行為とかなくなりそうだな

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