Riot Gamesは先日、パッチ6.0からバインド、ブリーズを削除し、マッププールにスプリットを復帰させることを発表しましたが、マッププール変更で影響を受けるチームとその逆のチームを分析した記事をDot Esportsが公開しました。以下、記事から抜粋した文章を掲載しています。

2023年1月、マップローテーションが再び変更され、VALORANTの競技シーンに大きな変化が訪れようとしています。来るパッチ6.0ではブリーズとバインドが削除される一方で、スプリットと新たに登場するとされる新マップがマッププールに追加されます。

VALORANTのプロチームが競技シーンで成功を収めるために重要な要素は、マップを熟知することです。全マップを得意とすることで、マップのBAN&PICKで不利な状況を避けることができます。

そこでブリーズとバインドに別れを告げる前に、この2つのマップを最も得意とした、もしくは苦手としたチームと、かつてスプリットを得意としたチームを確認してみましょう。以下、VLR.ggのマップピック率と勝敗率に基づき解説します。

スプリット復活で最も恩恵を受けるチームは?

100 Thievesは、スプリットの復活をとても喜んでいるに違いありません。100 Thievesの最もプレイしたマップと最も勝率が高いマップは共にスプリットで、2022年には14勝6敗といった戦績を残しています。

100 Thievesにとってスプリットは、接戦を繰り広げたオーバータイムや大逆転劇を収めたマップであり、また新加入したCryocellsがXSET在籍時代にスプリットを得意としていました。現在XSETのメンバーはバラバラにこそなりましたが、スプリットでは15勝3敗と好成績を収めており、Cryocellsはチェンバーで爆発的なパフォーマンスを披露しました。

また2022年に活躍した上位チームのほとんどがスプリットで高い戦績を残していましたが、ZETA DIVISION、LOUD、Paper Rexといったチームはスプリット復活を喜んでいるかもしれません。この3チームは防衛有利と言われていたスプリットで防衛側より攻撃側でより良い成績を収めたチームで、もしスプリットが攻守ともにバランス良いマップに生まれ変われば、防衛が得意なチームより有利に戦うことができるかもしれません。

しかしスプリットは2022年中盤に競技シーンから削除されたため、参考となるデータが少なく、来年にはマップの一部変更を予定しています。そのため競技シーンの未来は大きく変わる可能性があることに留意ください。

ブリーズの削除で最も影響を受けるチームは?

2022年から2023年にかけメンバーを変えていない世界中のトップチームを見てみると、あるチームがブリーズで際立った成績を収めています。それはDRXです。彼らは2023年シーズンでマッププールの影響を受けることになるでしょう。

韓国トップを走り続ける彼らは、2022年にブリーズで16勝3敗といった素晴らしい戦績を収めました。敗北を喫したのは2022年シーズンを代表するOpTic Gaming、LOUDの2チームで、国際大会の重要な一戦での試合でした。そしてDRXがブリーズで勝利を収めた試合は、いずれも世界トップクラスのコントローラーであるMaKoが活躍した試合でした。

またOpTic Gamingと言えば、2022年のブリーズの戦績は5勝5敗と五分五分の戦績でした。そのため、コーチ含む元メンバーが4人在籍するNRGはブリーズの削除を喜んでいるかもしれません。ブリーズは2022年にOpTic Gamingが最もプレイしていなかったマップで、VALORANT Champinos 2022で5回プレイしましたが、戦績はDRXに1度勝利したのみでした。またFNATIC、ZETA DIVISION、Paper Rexなど複数の世界トップチームもブリーズをほとんどプレイしていないため、恩恵を受けるかもしれません。

バインドの削除で最も影響を受けるチームは?

OpTic Gamingの元メンバーで構成されるNRGはブリーズ削除を喜んでいるかもしれませんが、バインドの削除は複雑な気持ちでしょう。バインドはOpTic Gamingが2022年に2番目にプレイしたマップで、16勝4敗という戦績を収めました。防衛側のラウンド勝率64%と驚異的な数値を叩き出していましたが、最も注目すべき点はバインドで大活躍を見せたyay、Marvedがロスターから離脱したことです。

また面白いことに、yayが移籍したCloud9は逆にバインド削除の恩恵を受けるかもしれません。Cloud9のバインドの戦績は2勝4敗でスプリット、パールに次ぐ最もプレイしていないマップでした。そしてBAN&PICKで最もBANしていたマップでもあります。マッププールが発表された際、Cloud9のリーダーを務めるVanityは「人生で最高の日かもしれない」と投稿し、喜びを露わにしていました。

世界中のトップチームはバインドをあまりプレイしない傾向がありますが、それでもほとんどのチームが高い勝率を収めています。バインドはFNATICとLOUDが2番目にプレイしていないマップですが、それぞれ11勝3敗、9勝2敗と好成績を残していました。

4 コメント

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  1. ブリーズ削除スプリット復活はZETAに追い風だけどブリーズ得意なチームはそんな多くなかったしバインド削除も合わせると相対的にはややプラスって感じかな

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  2. ランクだけじゃなくて競技シーンでもマッププール変わるの?

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    1. スプリット削除の時も競技シーンから消えたから共通のはず

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  3. アンレ→コンペ→VCTのステップアップが運営の考え方だから変わる

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