FaZeのVALORANT部門に所属するPOISEDは1月19日、自身のTwitterを更新。長い間秘密にしていた自身の過去を明らかにしました。

これは私が長い間、胸の奥に隠してきたことです。現在北米大会の予選が行われていますが、皆さんのモチベーション維持に繋がれば幸いです。

私は自分を哀れんだり、言い訳をしたりすることが好きではないので、現在のチームメイトや元チームメイト以外には長い間秘密にしてきました。

5年前の私は、とてつもない才能を持った若手選手として注目を集めていました。CS:GOの新進気鋭の選手として期待されていましたが、不慮の事故で前腕の筋肉と腕の神経を全て切り裂いてしまいました。そのせいで、手から肘までの感覚を全て失ってしまいました。

医者からは普通の生活に戻ることはできないし、手のひらや指先の感覚を取り戻すこともできないだろうと宣告を受けました。腕は10ヵ月ほどギブスで固定され、全く動かすことができませんでした。非常に落ち込み、2年間、毎日理学療法でリハビリを行いましたが、やはり感触を取り戻すことはできませんでした。

年月が経つにつれ、前腕の裏や手の甲の感覚は少しずつ戻ってきましたが、ゲームや運動で最も重要な手のひらや指先の感覚が戻ってくることはありませんでした。

しかし私は諦めませんでした。例え感覚がなくてもゲームはプレイできます。自分の目で見たものを信じ、空間認知能力、センスを駆使してキーをクリックすればよいのです。VALORANTやCS:GOをプレイする人なら理解してくれると思いますが、1ミリ秒の躊躇も死に直結します。1回のクリックミスや入力ミスで、ラウンドを落としたり、試合に負けることさえあるのです。

手の感覚がないプロゲーマーは恐らく私が初めてで、この難しさは誰にも理解できないでしょう。かつて天才と言われた私は、当時の70%ほどの力しか出せていないと思います。しかし、プロになることを夢見て、諦めずに頑張ってきました。

そして2年前、VALORANTのリリースを知った時から今に至るまで、このゲームに全力を注いでいます。自分の手の感覚がないことを補うために、私はIGLの道を切り開きました。

そして、誰からも教わることなく、以前所属していたRise、そして現在所属するFaZeを北米トップ4まで導くことができました。

今は指先に僅かな感覚しか感じることはできませんが、とても幸せです。今の自分があることは、たくさんの犠牲の上に成り立っていて、その1秒1秒に価値があるのです。

好きなことは絶対に諦めないこと、そうすれば必ず夢は叶います。私は、本気でアセンショントーナメントを勝ちに行きます。

現在25歳のPOISEDは、2020年にVALORANTの競技シーンに参入。同年8月にDignitasに加入し、翌年1月にRiseに移籍。RiseではVCT 2021 NA Stage 3で6位入賞、VCT 2021 NA LCQで準優勝など北米トップチームとして活躍しました。

また2022年4月にFaZe移籍後は、VCT 2022 NA Stage 2、VCT 2022 NA LCQで3位入賞を達成。惜しくも国際大会出場には届きませんでしたが、フィジカルを備えたIGLとしてチーム躍進に貢献しました。

POISEDが所属するFaZeは、来月1日に開幕するVALORANT Challengers 2023 NA Split 1に出場予定です。アセンショントーナメント出場をかけ、G2やThe Guard、TSM、M80、Shopify Rebellion、Disguised、Oxygen Esportsなど北米強豪チームと対戦します。

7 コメント

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  1. カッコいいな

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  2. めちゃくちゃ感動的だ

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  3. マジで勝ってほしい
    stage2もLCQも世界まであと一歩だったし古株のbabybayも報われてくれ

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  4. カッコよすぎるだろ
    応援したくなった

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