千葉では現在、VALORANTの世界王者を決定するVCT 2023 Masters Tokyoが開催中。エースのsomethingが不在ながらも、EDward Gaming、NRGを下す快進撃を続けるPaper Rexですが、その成功の裏には、ボランティアで協力する1人のアナリストの存在がありました。

Paper Rexのヘッドコーチを務めるalecksはONEEsportsのインタビューで、サブメンバーのCGRSを起用したことによる障壁、そしてチームを支えるアナリストの存在について語りました。以下、インタビューを一部引用した文章を掲載しています。

Paper Rexは2023年、大きな変化を遂げた。somethingが新加入し、f0rsakeNがデュエリストからフレックスに移行した。しかし、Masters Tokyoの開幕直前にsomethingがビザ問題によりチームに合流することができないことが明らかになり、サブメンバーのCGRSを急遽起用することを発表した。

厳しい状況に置かれたPaper Rexだが、彼らは粘り強く戦い続けた。初戦でDRXを下した後、FNATICに敗れるも、敗者側トーナメントではEDward Gaming、NRGを破り、見事敗者側決勝まで駒を進めた。

今大会ではCGRSを起用したことにより、チームは大きな打撃を受けた。彼に合わせるために、作戦やプレイスタイルの幅が狭まってしまったのだ。ヘッドコーチを務めるalecksは以下のように語った。

「私たちが得意としているプレイスタイルは、ダブルデュエリストです。世界一かどうかは分かりませんが、そのスタイルに関しては限りなくそこに近いチームだと自負しています。そのため、今大会でダブルデュエリストができないことは、私たちにとって痛手でしかありません。」

CGRSのエージェントピックに合わせる必要があるため、Paper Rexはレイナやヨルのようなメタから外れたエージェントを使用することができない。彼らはトリプルデュエリストなど独創的な戦略を得意としているが、今大会ではどうやら見ることができないようだ。

「残念ながら、今大会では特殊なエージェント構成をお見せすることはできないと思います。現時点では不可能に近いです。」

また、alecksはEDward Gaming戦後の記者会見で、「睡眠時間を削り、毎日朝6時に起きて大会のアーカイブをチェックしている」と語った。しかし、今のチームを支えているのは彼1人だけではない。それは、インドに在住するアナリストのParthだ。彼は、Paper Rexの共同設立者兼CGOであるdsnに、自らオファーを持ちかけ、採用が決定した。

「dsnに彼を紹介されたのですが、彼のデータ分析に印象的なものを感じたため、彼に協力を依頼しました。彼は非常に良いアイデアを提供してくれます。」

「その上、彼は報酬を貰うことを拒否しているのです。そんな彼を本当に尊敬しています。いつの日か、報酬を受け取ってくれる日が来ると信じています。彼は本当に本当に仕事ができます。」

Parthはフルタイムで働く傍らインドからリモートで参加し、ボランティアとして協力している。データサイエンティストとしての彼の活躍は、数字での分析が得意ではないalecksを大いに支えている。

「アナリストとは、数字の変化を見て、何を見ればいいのか、何が変わったのかを具体的に伝えなければいけない仕事です。それを彼は、とても上手にこなします。彼が要約したデータを提供してくれるため、それを作戦に取り込むことができます。」

「もちろん私もアーカイブを見ていますが、彼が一緒に見てくれて、彼の考えを聞いて、そこから私が結論を出します。それが現在の流れです。」

NRGに勝利したPaper Rexは次戦、日本時間6月24日午前12時に幕張メッセでEvil Geniusesと対戦予定。グランドファイナル進出、そして初の国際大会優勝を目指し、北米のダークホースに勝負を挑む。

コメント