9月12日~10月5日にフランス・パリで開催されるVALORANT Champions 2025に出場する16チームのパワーランキングをSheep Esportsが公開しました。以下、引用した文章を掲載しています。原文ではより詳細な分析なども記載されているため、興味ある方はご確認ください。
1. G2 Esports (1.60)
G2 Esportsは、アメリカズ地域で圧倒的なシーズンを過ごし、満場一致のトップチームとして、VALORANT Champions 2025に臨みます。彼らは今年、VCT AMERICAS 2025の3タイトルを制し、KICK-OFFからStage 2まで全ての大会で優勝を果たしました。史上初の三冠を達成し、第1シードを手にしました。さらに国際大会でも実力を証明し、Masters Bangkokで準優勝、Masters Torontoで4位と結果を残しています。
各選手のスター性も疑う余地はありません。valynはStage 2でMVPを獲得し、シーズン中の一時的な選手交代などの逆境も、チームの勢いを止めることはできませんでした。地域リーグ内で唯一落とした試合はSentinels戦のみで、それもプレイオフでリベンジを果たしました。アメリカのトップシードとして、G2はパリでトロフィーを掲げる最有力候補と注目されています。
2. Paper Rex (2.00)
VCT 2025 Masters Torontoで悲願の初国際タイトルを獲得したPaper Rexは、ついに「準優勝止まり」のイメージを払拭し、最高の形でChampionsに乗り込みます。パシフィック王者は依然として恐れを知らないハイテンポなスタイルを貫いており、アグレッシブなセットアップ、独自のエージェント構成、そして電光石火のプレイスタイルで知られていますが、Masters Torontoでは冷静さも見せ、決勝でFNATICを3-1で下しました。f0rsakeNとJingggの長年のデュオは、チームのシナジーと火力の軸を担っています。
2025年に加入したPatMenは、mindfreakの穴を違和感なく埋め、PRXらしさを損なうことはありませんでした。現在の彼らを特徴づけるのは適応力であり、鋭いラウンド中のコール、クリーンなリテイク、柔軟な構成でマッププールに対応しています。自信とオフライン経験を兼ね備えたPaper Rexは、豪快さに規律を加えた爆発力を武器に、残された唯一の栄冠「Champions」王者の称号を狙います。
3. Team Liquid (3.90)
EMEA第1シードのTeam Liquidは、バランスと完成度を誇るチームの1つとしてChampionsに挑みます。しかし、国際舞台ではまだ証明すべきものが残っています。国内では、安定性と構造的な強さでStage 2を制し、決勝ではGIANTXを3-0と圧倒的な力を示しました。nAtsのリーダーシップと基本に忠実なプレイを軸に、KamoとKeikoの火力、さらにtrexxの柔軟なエージェント運用がチームを支えます。
EMEA地域での支配と国際的な結果の差から、当メディアは彼らを3位にランク付けしました。もし、Liquidがこの構造と規律を再現できれば、パリでタイトルを狙える本物の候補となるでしょう。
4. FNATIC (4.10)
FNATICはEMEAの第3シードとしてパリに臨みますが、依然としてトップ候補のチームです。Masters Torontoでは準優勝と大舞台での実力を再び証明しました。シーズン序盤は不安定でしたが、Boasterの安定したリーダーシップの下で新体制が力を発揮。Alfajerは、要所のアンカーや終盤のラークで勝利を生み出し続けています。
シーズン途中に加入したcrashiesは、クラッチの安定性とアビリティ管理に加え、ラウンド中盤やスパイク設置後の動きを改善。戦術的には、多層的なセットアップ、堅固なリテイク、柔軟なマッププールで相手のスタイルに対応できます。FNATICは序盤から手ごわい相手で、Champions制覇を狙える有力候補の一つです。
5. Sentinels (6.40)
Sentinelsの2025年は復活の年となりました。文化とロスターを再構築し、アメリカズ第3シードに浮上。昨年はChampions優勝を逃したものの、再び国際舞台での存在感を示しました。シーズン途中にはグループステージ5勝0敗の快進撃があり、その勢いでプレイオフ3位を勝ち取りました。パワーランキングでも第5位に評価され、期待が高まっています。実力的には優勝候補級であり、zekkenが安定した勝ち筋を提供し、Zellsisとbangが冷静な中盤の試合運びを支えます。
鍵を握るのはIGLのJohnQTです。彼はチームを引き締め、試合中の適応力を高めつつも、Sentinelsらしい独創性を保ち続けています。ただし、課題も明白で、プレッシャーのかかる試合での緊張や、G2やNRGに見せた終盤の規律不足が弱点です。パリではその克服が試されます。準備と連携が噛み合えば、Sentinelsのセットプレイとスター性が四強以上の躍進を導く可能性は十分あります。
6. Team Heretics (7.20)
Team Hereticsは、EMEA第4シードとしてパリに登場します。2024年にChampionsで準優勝した「シンデレララン」から1年、今季は序盤の不調を乗り越え、BooのベテランIGLの下で後半にチャンピオンシップポイントを積み上げて出場権を獲得しました。スタイル的には、情報を重視したスロースタイルな動きと突然のペースアップを織り交ぜ、相手にとって準備が難しい存在です。しかし、タイミングや間合いを誤ると不安定さも露呈することが欠点です。
成功の鍵は、ラウンド中盤の精度とエコラウンドでの安定感です。ここでつまずくと勢いを失いやすいですが、逆に安定すれば逆境を跳ね返せる力があります。オフラインでの実績、柔軟なエージェント運用、そして火力も十分です。Esports World Cup 2025を制した実績を持つTeam Hereticsは、規律ある設置後の動き、自信あるコール、正確な間合いを持ち込めば、昨年の再現も夢ではありません。
7. NRG (8.20)
NRGは、2024年はChampionsへの不出場だったものの、VCT AMERICAS 2025の第2シードとしてChampionsに再び登場します。2025年はロスターが大きく変わり、crashiesとVictorが退団し、Vernoとmadaが加入しました。その後、brawkとskubaが加わり、EthanがIGLに就任しました。序盤は不安定でKICK-OFFとStage 2は7–8位に終わりましたが、調整を重ねた最終ロスターは成果を上げ、Stage 2ではLeviatán、Cloud9、Sentinelsを撃破し、決勝ではG2に0–3で敗れたものの出場権を確保しました。
得意マップはカロード(勝率100%)、ロータス(62%)、ヘイヴン(60%)、苦手はアセント(25%)、バインド(33%)、サンセット(0%)です。madaはACS 246.6、K/D 1.20、ADR 158.4を記録し、オペレーターキル・エントリー・エース数でもチームを牽引しました。NRGはシーズン途中のロスター変更を経て、再び競争力を取り戻した姿を示しています。
8. Bilibili Gaming (8.80)
Bilibili Gamingは、中国の第1シードとしてChampionsに出場し、ダークホースとして注目を集めています。Masters TorontoではTeam Liquidを下す番狂わせで世界に名を轟かせ、国内ではStage 2 決勝でDRGを3–1で破って王者となりました。国内の若手選手とベテランを融合したロスターで、デュエリストのwhzyとイニシエーターのKnightが果敢に仕掛け、創造的なプレイを見せます。
BLGのアイデンティティは「中国VALORANTらしさ」を体現しています。高い個人技、素早いローテーション、積極的な撃ち合い姿勢が特徴です。ただし、規律を欠くと不安定さも目立ちます。もし、終盤の判断を改善できれば、ダークホースとなり得ます。パリは、国内王者から世界的強豪への飛躍を示すチャンスです。
9. T1 (9.50)
T1は、VCT PACIFICの第3シードとして出場します。2025年はKICK-OFFで準優勝を果たし、Masters Bangkokではローワーブラケットから勝ち上がり、決勝でG2を3–2で下して初の国際タイトルを獲得しました。Stage 1では不安定さから早期に敗退しましたが、Stage 2で改善を見せました。ロスターは、Stax(IGL)、BuZz(デュエリスト/フレックス)、Meteor(センチネル/コントローラー)、iZu(デュエリスト/フレックス)、DH(コントローラー)です。
得意マップはアイスボックスとアセント。ロータスとスプリットは五分五分で、パールは不安定ですが、Meteorのサイファーとヴァイスを用いた守備で安定感をもたらし、中盤のリテイクやテンポ調整を支えます。Staxが中盤のコールを担い、iZuとBuZzは空間を作るデュエリストです。ローワーでの粘り強さと構造的な戦略で、国際舞台に備えています。
10. Rex Regum Qeon (9.60)
Rex Regum Qeonは、VCT PACIFICの第2シードとして初のChampions出場を果たしました。2025年は開幕から存在感を発揮。Stage 1ではcrazyguyがIGLを務め、戦術的プレイでチーム成功の大きな要因となりました。
Stage 2では決勝まで進出するも、Paper Rexに1–3で敗れました。得意マップはヘイヴン(60%)、サンセット(63%)、カロード(60%)、苦手マップはアセント(42%)、バインド(0%)です。RRQを主張するマップであるアイスボックスは、残念ながらChampionsではマッププールから外れてしまいました。
JemkinがACS 233.9、K/D 1.18、ADR 151.4を記録し、ウェイレイとヨルを使い分け、チームを牽引。他メンバーはKushy、monyet、xfferoとベテランがそろっています。RRQは多彩なエージェント構成を試し、柔軟性と戦略性で出場権を掴み取りました。
11. EDward Gaming (9.60)
EDGはVCT CHINAの第3シードであり、2024年の世界王者です。2025年はKICK-OFFを制し、Masters Bangkokに進出し、ローワーでT1に敗れて3位となりました。Stage 1では国内4位、Stage 2ではグループ2位からプレイオフで復活し、最終的に第3シードを確保することができました。得意マップはカロード(5戦4勝)、ヘイヴン(64%)、アセント(63%)で、苦手マップはロータス(29%)となっています。
エースのZmjjKKはACSとADRでトップ5に入り、ジェットからネオン、ヨルとプールを拡大しました。そして、nobody、CHICHOO、Smoggy、Jieni7がチームを支えます。今季は国際的な成功は少ないながらも、安定した国内成績とチャンピオンシップポイントで出場権を獲得しました。※RRQとEDGは同スコア(9.60)でしたが、審査員投票でRRQが上位評価を受けました。
12. DRX (12.00)
DRXはVCT PACIFICの第4シードとして出場権を勝ち取りましたが、本メディアの評価では12位という評価でした。韓国の長年の強豪としては控えめな順位です。2025年は移籍や地域全体の強化により、成績は下回りましたが、ギリギリで出場権を獲得しました。唯一不動の存在はMaKoで、コントローラーとしてレベルを維持しつつ、IGLの役割も担っています。アカデミーから昇格したFlickerとFlashbackは、現在経験を積んでいる最中です。
DRXらしい規律あるデフォルトや試合に対する綿密な準備は健在ですが、連携のほころびや不安定さも目立ちます。それでも、年初のPACIFIC KICK-OFFを制した実績があり、ポテンシャルは高いです。トップ4入りを目標としつつ、ルーキーが活躍し、MaKoが好調を維持すれば上位進出も十分可能です。
13. XLG (12.60)
2024年にアセンションを制してリーグ参入権を得たXLGは、VCT CHINAの第4シードとして出場します。2025年序盤はKICK-OFFで5–6位でしたが、Split 1では優勝を果たしました。MidiがYoUoに代わり、NoManがMarT1nに代わるなどロスター変更がありましたが、Stage 2ではプレイオフ4位で、Champions出場権を獲得しました。
得意マップはロータス(59%)、バインド(75%)、ヘイヴン(3連勝中)で、弱点だったアイスボックス(14%)は今回のプールに含まれません。スコア的にチームを支えている選手はhappyweiで、ACS、K/D、ADRで上位に入り、主要な貢献を果たしました。他にRarga、coconut、Vivaといった選手がそろっています。チーム初となるChampionsは、シーズン中のロスター変更への適応が成功したことを示唆しているでしょう。
14. GIANTX (12.80)
GIANTXは、EMEA第2シードとしてパリに出場します。2024年の不振を受けて大規模なロスター刷新を行い、Cloudとpurp0以外を入れ替えました。新加入にはrunneR、tomaszy、westside、ara、Flickless、GRUBINHOなどです。KICK-OFFでは7–8位、Stage 1で9–10位と不安定でしたが、Stage 2で大きく改善。グループ2位からプレイオフでNAVI、FNATIC、BBLを破り、決勝でLiquidに0–3で敗れたものの出場権を確保しました。
得意マップはサンセット(71%)、カロード(67%)、アセント(56%)で、弱点はバインド(33%)、ロータス(45%)、ヘイヴン(50%)です。今回の躍進は、新加入のFlicklessとaraがデュエリストでのパフォーマンス、アシスト、そしてマップコントロールの面で活躍し、成功を支えました。
15. Dragon Ranger Gaming (13.10)
DRGは、中国第2シードとして出場します。中堅チームから飛躍し、Split 2でグループ2位となり直接Championsへの出場権を手にしました。プレイオフではEDGを2–0、XLGを2–1で下しましたが、決勝では惜しくもBLGに敗れました。得意マップはアビス、カロード、バインド(いずれも勝率67%)、アセント(63%)、ロータス(57%)、サンセット(57%)で、弱点はヘイヴン(42%)です。
サイファーを得意とするセンチネルのvo0kashuの活躍が目立ち、K/D 1.19、ACS 220.4、ADR 146.7を記録。他にはNicc、Flex1n、SpiritZ1、Akemanが所属します。限られた国際経験ながら、Stage 2では地域トップ相手に強さを示しました。
16. MIBR (14.60)
MIBRは、VCT AMERICASの第4シードとして初のChampions出場を果たしました。2025年に大幅なロスター変更を行い、aspas、xenom、corteziaが加入。そして、シーズン中にはVernoも加わりました。序盤はKICK-OFFとStage 1で3位と健闘しましたが、Stage 2では振るいませんでした。
マッププール変更の問題でアイスボックス、スプリット、パールがプレイできませんが、得意マップのアビス(75%)、カロード(100%)は引き続きプレイ可能です。スコア面ではaspasがチームを牽引し、ACS 239.2、K/D 1.32、ADR 154.3、KPR 0.85を記録。MIBRは地域内で安定した成功を収め、Championsへの出場資格を得るために十分なポイントを獲得しました。
aspasのchampionsバフに期待
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