先日、FNATICへの加入が発表された元Gentle MatesのVeqajのインタビューがSheep Esportsで公開されました。FNATICへの加入の経緯やGentle Matesでのプレイ、今後の目標について語りました。以下、一部引用したコメントを掲載しています。

今年のChampions準優勝チームであるFNATICに加入した今のお気持ちをお聞かせください。

ヨーロッパで1番強く、世界で2番目に強いチームに加入したので、正直、信じられない気持ちです。言葉では言い表せません。まったく別世界という感じで、本当にたくさんの人に出会いました。本当に素晴らしいです。

FNATICからのオファーはどのように届いたのですか? 他チームからもオファーはありましたか?

確定オファーが1つ、保留していたオファーが1つありました。FNATICとのトライアウトは1日だけだったのですが、それが本当に上手くいきました。3回のスクリムで、約3時間で全員と噛み合ったのです。エイムも良かったし、自分もコールすることができ、まるで1年前からチームメンバーだったかのようなコミュニケーションを取れました。スタッフもすぐに気づいたようです。翌日、コーチが連絡してきて「君を獲得したい」と言われました。その直後に契約にサインしました。

SONY INZONEのイベントでの加入発表当日、GIANTX戦で複数ロールをこなして話題になりました。チームへの合流は実際どう進んだのでしょうか?

ショーマッチ当日に飛行機で移動して、16時にロンドンに着いて、その1時間後には試合でした。休む時間なんてなくて、飛行機を降りてそのままステージに向かったのですが、しっかりプレイできました。本当にすべてが一瞬で進んで、考えすぎる暇もありませんでした。座って、そのままプレイしただけです。

VCLのValiantで注目され、Gentle MatesでVCTの舞台に立ち、そしてFNATICに加入しました。こうしたキャリアは予想していましたか?

正直、全く予想していませんでした。最初は「結果を残せない」と思っていましたし、Gentle Matesの後でも、VCTの下位チームでもう1年プレイできたらなといった感じでした。FNATICからオファーが来るなんて全く想像していませんでした。

Gentle Matesでの期間を振り返って、印象に残っているエピソードはありますか? 負けが続く中でも誇れる点はありましたか?

結果を除けば、本当に良い時間でした。Gentle Matesは良いチームで、雰囲気も良かったです。内部トラブルは一切ありませんでした。チームメイトは全員がフィジカルの強い選手でしたが、呪われたように12ラウンド目を取り切れなかっただけです。CEOたちも、マネージャーも本当に良くしてくれました。

Gentle Matesでベルリンに移住しました。フランスからの移住はどうでしたか? 戻りたい気持ちはありましたか?

移住はスムーズでした。Gentle Matesがアパートや生活面を全部整えてくれたので快適でした。レギュラーシーズンが始まればオフラインの試合があるので、ドイツは楽しみです。でもフランスとドイツなら、もちろんフランスのほうが好きですね。

フランスのOpen TourからVCL、そしてVCTに駆け上がってきました。あなたにとっては早い道のりに感じましたか?

早いようで、そうでもないです。Open TourからVCTまでは4年かかりました。ずっと努力し続けて、山のように試合を見返して、絶対に手を抜きませんでした。その結果が今のFNATICです。諦めずに自分の目標を信じて、ゲームをやり込み続けること。それだけです。

もしTier3に入ったばかりの16歳が「どうすればFNATICに加入できますか?」と聞いてきたら、どのようにアドバイスしますか?

死ぬほど努力し続けること。16歳だと、チームでの「正しい努力」の意味がまだ分からないかもしれません。しかし、絶対に諦めないことが大切です。ゲームを愛して、トキシックをせず、謙虚で、良い空気を作ること。エイムを鍛えて、コミュニケーションを磨いて、できるだけ分かりやすく英語を話すこと。秘策なんてありません。とにかくゲームをやり込むことです。

英語は問題ないように感じますが、英語をコミュニケーション言語とするロスターに入ることに不安はありますか?

昔は完璧ではありませんでした。単語がすべて分かるわけじゃないし、アクセントもイギリス、アメリカ、そして地域ごとで違います。最初は難しかったですが、英語で話し、英語を聞く環境にいれば、自然と慣れていきます。小学校から英語を勉強していて、中学・高校でも続けて、今は日常生活でも使っています。今は問題ありません。



テンポやプレッシャーの面で、Tier2とTier1の違いはありますか? 

プレッシャーは人によりますが、差は本当に大きいです。ステージに立つと観客がいて、カメラがあって、全然違います。VCTで年数を重ねれば慣れていくと思います。テンポについては、VCLでは自宅での生活で、食事も自分で管理し、すぐPCに向かえる環境でした。VCTではオフィスワークのような生活になります。起きて、シャワー浴びて、朝食を食べて、施設に行ってチームで仕事をする。まったく別世界です。

FNATICは毎年のように国際大会に出場するチームです。そのプレッシャーは感じますか?

FNATICに加入して国際大会を目指すこと自体にプレッシャーはありません。本当のプレッシャーは、試合中やステージ、グランドファイナルの舞台で、みんなが見ているあの狭い空間に立った時に生まれます。「FNATICだから」という期待が重く感じることはありません。

オフシーズン大会のRed Bull Home Ground 2025は、ステージで自分たちを試す機会です。大会の目標を教えてください。SONY INZONEのGIANTX戦のように楽しむことが優先でしょうか?

まずは楽しむことです。ロンドンのようにトロール構成はやらないかもしれませんが、楽しんで、チームのケミストリーを作って、自分の役割やエージェントプールを決めて、アイデンティティを見つける場です。勝てるなら勝ちたいですが、最優先は楽しむこと、チームとの繋がり、そして自分たちのスタイルを探すことです。

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