海外掲示板Redditに投稿された「VALORANTのスマーフの解決策」に対するVALORANTの開発者コメントを紹介します。
事の発端は、VALORANTのスマーフ問題に不満を抱くというあるユーザーによる投稿。投稿者は、「スマーフ・低ランク帯におけるハードスタック」の解決策として、「パーソナルパフォーマンス係数」というシステムを提案。
パーソナルパフォーマンス係数とは、ランクが上がるにつれ減少する係数のことで、アイアン1ではキル数と試合の勝敗が100:0、ゴールド帯で50:50、レディアントでは0:100の割合でランクレーティングを決定するというもので、そのシステムの導入によりスマーフ問題は解決すると指摘しています。
一方、その投稿を見たVALORANTのランクシステムを担当するEvrMoarが反応。「そのシステムは既に実装されており、内部レートには2つの指標がある。」と回答し、今後の対策や、コミュニティより切望される電話番号による二段階認証に対し、以下のようにコメントしています。
スマーフ問題について
(パーソナルパフォーマンス係数は、)本当に面白い解決策だと思います。そして、このような結論、アイデアにたどり着いたことを素晴らしいと思います。しかし、実はこのシステム、既に実装されています。
VALORANTのMMR(内部レート)のシステムは、「Encounter」と「Win/Loss」の2つの指標に分かれており、その2つの割合があなたのランクに応じて決定し、それぞれの割合を組み合わせて最終的な内部レートを決定します。そして、その内部レートを基に試合終了後に得られるRP(ランクレーティング)の増減を決定しています。
「Encounter」とは、個人のパフォーマンスに基づいた内部レートです。試合中の打ち合い、味方のサポートなどを基に決定しています。例えば、アビリティを使いサイトを獲得した、スパイクを設置した、味方のトレードキルのサポートをした、などが全て要因となっています。「Encounter」は、ラウンドの獲得、キルの発生、アビリティでのサポートなど、全ての要因を評価しています。
もしあなたがスマーフであれば、そのシステムがすぐに見破ります。過去に5~10試合の間にスマーフと判断し、上位ランク帯に押し上げられる様子を見てきました。TenZが16試合でレディアントへ達成したことを覚えている人もいるでしょう。
そして、ランクが上がるにつれ、内部レートの決定基準は試合の勝敗になります。なぜなら、高ランク帯になるにつれ、AIM、反応速度が近寄ったレベルになり、個人のスキルよりチームプレイが試合の勝敗を決定する要因になるからです。
スマーフの最大の問題点は、スマーフ状態を維持するため、試合を操作することです。彼らは、低ランク帯に留まるため、意図的に試合に負けたり、自分のスキルに見合っていないプレイをしたりします。
しかし、私たちの内部レートを決定するシステムは非常に優秀で、スマーフの検出に非常に優れています。そして、更に内部レートの計算方法を強化し、コンペティティブを更に改善する方法を今後検討しています。
スマーフィングは現在大きな話題となっており、開発チームもスマーフィングに関する調査に取り組んでいますが、その調査は間もなく終了予定です。現在、解決策や対策について話し合いを行っていますが、現実的にスマーフィングを「解決」することはできないと理解しています。実際問題、「スマーフ問題を完全に解決することは不可能」です。
二段階認証の導入について
次に、電話番号の登録など、二段階認証(2FA)についてお話ししましょう。開発チームは、二段階認証のシステム自体を嫌いなわけではありませんが、良い解決策だと思っているわけではありません。
まず、二段階認証がどのようにスマーフ問題を解決するか、それが良い意味でも悪い意味でもどのように影響を与えるかを把握する必要があります。例えば、二段階認証を導入することで、スマーフアカウントを所有することが出来なくなり良い思いをするユーザーも出てくると思いますが、一方、ゲームをプレイしなくなるユーザーも出てくると思います。
もし、二段階認証を導入し、20%のユーザーがランク戦をプレイしなくなったとしても、それによってスマーフが5%しか減少しないのであれば、的外れなシステムだと思います。もっと良い解決方法があるのかもしれません。算出したデータではありませんが、二段階認証についてはマイナスな面もあることを意識し、慎重に取り組む必要があります。
個人的に二段階認証のアイデアは好きですが、データを取ることに加え、ユーザーにアンケートを取り、実装に動くとなると非常に時間がかかります。また、技術的な作業も必要となってくるため、私たち以外の開発チームと協力しなければいけません。
二段階認証を導入しないというわけではありませんが、実際にスマーフ問題を解決できるかどうかもわからいまま、やみくもに導入する必要は無いと考えています。ユーザー視点で見た場合、良いアイデアに見えるかもしれませんが、スマーフが依然として問題であるという事実を隠してしまうかもしれません。
なぜなら、スマーフを行うユーザーは最高ランクのプレイヤーであり、最も熱心にゲームをプレイする方たちです。VALORANTの為なら、多少の出費も覚悟している人たちで、二段階認証のためにアカウントを購入するなど、お金で解決できる問題になった場合、本格的にスマーフを止めることができなくなります。

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