ロシアを拠点に活動するeスポーツチーム「Gambit Esports」は先日、Dota 2部門、Apex Legends部門の解散を発表しました。それに伴い、現時点で残る部門はVALORANT部門のみとなります。

2013年1月、ロシアを拠点に活動したMoscow Five(League of Legends)を買収し設立したGambit Esports。当初はLeague of Legends部門のみの活動でしたが、CS:GO、Dota 2、Fortnite、Apex Legends、そして2020年にはVALORANT部門を開設。CS:GO部門、VALORANT部門では世界王者の称号を手にし、ロシアを代表するeスポーツチームに成長しました。

しかし今年2月、ロシアによるウクライナ侵攻を機に状況は一変します。多くのロシア人選手が国外への渡航禁止、ビザの取得ができない問題に直面し、国際大会に出場できない問題が発生しました。Virtus.pro、Gambit Esportsなど、ロシアを代表するeスポーツチームは中立的立場として名前を変更して大会に出場することを余儀なくされており、Gambit EsportsのVALORANT部門は「M3 Champions」のチーム名で大会に出場しています。

更に今年3月、Gambit Esportsはロシア・ウクライナ情勢を受け、軒並みとスポンサーが撤退していることが報じられました。チームからスポンサー撤退に関する正式な発表は無く真偽は不明ですが、今年4月からGambit Esportsは部門の売却・解散を始めます。

賞金総額は320万ドル(約3.8億円以上)とチームの顔ともいえるCS:GO部門を今年4月にCloud9に売却し、5月1日にはFortnite部門、2日にはAS Monaco Gambit(2つ目のDota 2部門)、30日にはメインチームのDota 2部門を解散。そして昨日にはApex Legends部門の解散を発表しました。

僅か2ヵ月で5つの部門を売却、もしくは解散したGambit Esportsですが、現在残る部門はVALORANT部門のみ。賞金総額は49.5万ドル(約6,000万円以上)、そして世界大会優勝と輝かしい経歴をVALORANT部門ですが、Esports.netは「Gambit EsportsがVALORANT部門を長く保有できるとは思えません。M3 Championsとして活動する彼らが他組織に引き抜かれることは間違いないでしょう。」と指摘し、買収が発生するのは時間の問題と指摘しています。

ロシアのeスポーツチームが満足に活動できない現在、コミュニティでは「Gambit Esportsは他チームからの買収提案を待っているだけかもしれない」という意見も多く寄せられています。現時点でGambit EsportsのVALORANT部門を巡る状況は不明ですが、同組織にとって残された1部門であるため、慎重な判断が求められるでしょう。

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