昨月にVALORANT部門の解散を発表したAcendですが、チームのオーナーを務めるBenjamin Rolle氏がチャレンジャーズリーグで戦ってきた2年間を自身のXで振り返りました。以下、引用した文章を掲載しています。
VALORANT部門に2年間で70万ドル(約1億円)を投資し、Tier 2で戦ってきたチームのCEOの持論をお話しします。
70万ドル(約1億円)を夢に注ぎ込んだ後、それが決して持続可能なものではないと分かったら、あなたはどうしますか?それが私たちがTier 2の競技シーンで直面した現実です。Riot Gamesが2年間のアセンショントーナメント昇格枠を1年に短縮へと変更したとき、まるで殴られたかのような気持ちでした。その発表が出た時、私たちはチームの方針を再考することにしました。
2021年に世界大会で優勝した後、私たちはインターナショナルリーグの募集に招待されました。その時はすべてがうまくいくように思えました。ベルリンに飛び、Riot Gamesの前で私たちの計画を提案しました。しかし、私たちは選ばれませんでした。ただ、驚くことにそこまで悲壮感はありませんでした。なぜなら、選ばれたチームは私たちより遥かに歴史あるチームで、ファンも予算も大きく異なっていたためです。
ここで明確にしたいのは、Riot Gamesのスタッフに対する印象は素晴らしかったということです。彼らはプロフェッショナルで、情熱的で、勤勉で、非常に友好的でした。しかし、実際にチャレンジャーズで戦ってみるとなると、すべてが一変しました。悪夢の始まりでした。ヨーロッパ全体でたった1つの出場枠を勝ち取ることは容易ではなく、非常に厳しい状況が続きました。
ただ、やりがいはありました。私たちは優勝できると信じ、1年目はアセンショントーナメントで3位を勝ち取りました。リーグ昇格のあと1歩まで近づきました。しかし、私たち含む敗退したチームはお金、時間、そして情熱を注ぎこみ、選手たちには良い給与を支払い、巨大な犠牲を生み出しました。正直に言いましょう。現在のTier 2に参入する理由は以下の2つしかありません。
- 選手たちがリーグ昇格を目指して努力を続けること
- その選手のために私たちチームが投資し、その数少ない枠を期待すること
インターナショナルリーグを目標にしなければ、Tier 2は果たして存在するでしょうか?私はそうは思いません。
実際にTier 2には何が起きたのでしょうか?Riot Gamesは人手不足なのでしょうか?それとも私たちを気にかけていないのでしょうか?それとも理解していない人が責任者なのでしょうか?これらの可能性のいずれもが、持続可能なTier 2を構築するために必要となります。修正することはそれほど難しくないと思います。きっと多くの費用も掛からないでしょう。
現在、私たちはVALORANT部門を休止しました。大会運営の不手際、プロモーションのない大会、視聴率の低迷、賞金の未払い(中には2023年の給与も受け取っていないキャスターもいると聞いています)、コミュニケーションの欠如、Split 3の開催中止など、それらすべてが影響しています。
もし再び戻ることがあれば、利益が出る状況にある(日の目を浴びていないが、才能ある選手を低予算で雇用する)か、より持続可能なシーンになっているかのいずれかでしょう。
この厳しい現実は私たちのような運営側だけではなく、選手にも影響しています。彼らはプロになる夢を追いかけて時間と人生を犠牲にし、その背後にいる無数のスタッフ(コーチ・経理・動画編集者・デザイナーなど)が同じ目標のために懸命に働いています。
しかし、現実を見てみましょう。彼らはこの状況で富を得ることはできないでしょう。ほとんどの選手は、情熱だけで頑張っていると思います。時には私たちが搾取されている側に感じることもあります。多くの人にとって、eスポーツ業界で働くことは夢ですが、私はその逆も見てきました。無能な責任者に多くの給与が支払われ、それ以外の人に影響を及ぼすといったことです。
eスポーツ業界はもっと良くなるべきです。VALORANTももっと改善するべきだと思います。Riot GamesはTier 1に焦点を当てているのかもしれません。もしかしたら、Riot Gamesの上層部は何が起きているのかもしらないかもしれません。今後改善されるかもしれませんが、今は非常に厳しい状況です。
一番厳しいのは選手でしょう。私たちは他のゲームに移ることもできますが、プロ選手たちは簡単にそうはいきません。このゲームで上達するために、何年も時間を捧げてきましたし、別のゲームを最初から学ぶにはさらに数年を要します。選手たちが一番の被害者なのです。VALORANTのTier 2で生計を立てている価値のある選手たちが、報われないことに心を痛めています。
チームオーナー、またはeスポーツ業界で働いている人、またはこの業界に入りたいけど何をすればいいのかわからない人は私に連絡をください。話し合いましょう。アイデアがある場合は連絡をください。もしかしたら、改善できる方法を見つけられるかもしれません。あなたは1人ではありません。


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