ドイツで開催中のVCT EMEA 2025 KICK-OFFの初戦でBBL Esportsに敗れたFNATICですが、キャプテンを務めるBoasterがLeoの復帰や新エージェントのテホ、引退の可能性をEsports.ggのインタビューで語りました。

新ロスターのデビュー戦は期待していたものではなかったと思いますが、チームの雰囲気はいかがでしょうか。

チームの雰囲気は良いと思います。練習も順調です。驚くほど良いといったわけではありませんが、しっかりと学んでいます。ただ、スプリットの防衛は残念でした。解決策が何も出ず、悔しさが残りました。スノーボールで敵も勢いをつけ、私たちにとってはかなり厳しい展開でした。

チームについても少しお聞かせください。Leoの復帰の可能性について、お話しできる範囲で教えてください。

Leoはまだ体調が優れないため、まだベッドの上です。彼が回復していつ復帰するのか、正直まだ分かりません。

1960年代に"ブリティッシュ・インヴェイジョン"という現象がありました。ビートルズやザ・フー、ヤードバーズなどのイギリスのバンドがアメリカで大人気になった現象です。今は逆に"アメリカから侵略"を受けているように感じます。flyuhやSaadhak、Less、crashiesなどです。アメリカリーグの選手がヨーロッパに来る理由は何だと思いますか?

一番の理由は、Tier 1でプレイするためだと思います。Tier 2でプレイするよりも、インターナショナルリーグは魅力的だと思います。それに、Karmine Corpで昨年プレイしていたN4RRATEが良い例です。彼はTier 2で結果を残してからKarmine Corpに加入し、そこで成功を収めて、今ではSentinelsに在籍しています。

私たちも今年からLeoが帰ってくるかもしれないと思っていましたが、復帰が難しいと分かり、急いで選手を探す必要がありました。その時に最適だと判断した選手がcrashiesでした。

FNATICにとって選手の入れ替えもありましたが、新しいエージェントやマッププールの変更にも対応しなければいけません。特に次はアイスボックスとアセントが帰ってきます。また、今回の試合ではAlfajerが新エージェントのテホをピックしましたが、感触はいかがですか?

テホはマップによって使える、使えないが分かれるエージェントだと思います。面白いエージェントです。ただ、今回のアビスでの敗戦はテホのせいではありません。攻撃側で3ラウンドしか取れなかったのは、IGLとして恥ずかしい結果ですが、すでに修正案は思いついています。テホは多くの可能性を秘めたエージェントですが、どのマップで活かせるか模索中です。

KICK-OFFからテホが解禁されたこと、そして2025年はマッププールが頻繁に入れ替わることについてどう思いますか?

新エージェントがすぐに使用可能になったことは特に気にしていません。ぶっ壊れエージェントではないし、リリース当初のアストラのように即採用といったレベルでもありません。アストラは最初からぶっ壊れていました。テホは良いエージェントですが、特段優れているわけではないため、まだ彼の良さを模索する段階だと思います。

ただ、マッププールの変更は少し厄介です。今年は休暇を増やすためにスケジュールが延長されていますが、マッププールが頻繁に変わることで休みがとりにくくなりそうです。特にキャプテンや戦術担当にとっては厳しいでしょう。しかし、これもゲームの一部であるため、仕方ありません。

試合の話に戻りましょう。アビスの5ラウンド目でBBLは0.01秒足りずにスパイク解除に失敗してしまいました。そのラウンドが試合の流れを変える可能性がありましたが、結果的にはBBL Esportsが試合の流れを掴み続けました。試合後のチームの雰囲気はどうでしたか?

もちろん、その試合は見返すつもりです。試合前に自分は何をすべきか、どのような作戦をしようかといったいくつかの案がありましたが、今日の試合では色々な反省点が浮き彫りになりました。テホを活用して、スパイク設置などの動き方などの作成をまた考えないといけないと思います。

また、セージの壁を使ってラッシュしてくる作戦が来ることは予想していました。スプリットの防衛も同様で、その場の状況に適応できず、読みも甘かったです。アビスは難しいマップですが、自分の責任を感じています。

2マップ目のフラクチャーでは素晴らしいプレイを見せました。マッププールに復帰したばかりのフラクチャーについてどう感じていますか?

フラクチャーが大好きです。リリース以来お気に入りのマップの1つです。FNATICの得意マップでもありますし、私にとってはブリムストーンが使えるマップなので、個人的に好きです。

オーメンはあまり得意ではなく、アストラも嫌いではありませんが、ブリムストーンが本当に大好きなのです。ビーコンを使ってエントリーもできますし、モロトフもアルティメットも強力です。ブリムストーンのアビリティが本当に自分に合っているなと感じます。フラクチャーが帰ってきたので、少なくとも勝てるマップが1つできました。

3マップ目のスプリットは互いに攻撃側でラウンドを連取する、スプリットが"攻撃有利マップ"であることが証明された試合だったかと思います。防衛に苦戦した理由、BBLに逆転を許した理由は何だったのでしょうか?

様々な要因が重なったと思います。もちろんピストルラウンドを落としたのは痛かったですが、ピストルは五分五分のようなラウンドです。その後のボーナスラウンドも落としてしまい、次のフルバイラウンドではレイズなどアルティメットをたくさん使われてしまいました。次のバイラウンドでは相手がオペレーターを出してきて負けてしまい、気づけばラウンドは9-9と同点になっていました。

そこからは相手にマップコントロールを許してしまったのかなと思います。動きも硬くなり、どうすればいいか分からない状態でした。サイト内の防衛も緩く、プレイが崩れていましたが、良い学びになりました。

今年は厳しい戦いになると思いますが、Masters Bangkokに進出できなかったとしても、次の国際大会に向けた準備ができます。昨年のような圧倒的なFNATICをお見せすることはできないかもしれませんが、今シーズンは他チームもかなり良くなっているため、仕方がないことだと思います。しかし、それこそが競技シーンであり、楽しいです。

最後に、少しデリケートな話題になりますが、近年では若い選手もベテラン選手も引退を選ぶケースが増えています。FNSは今年が最後の年だと公言しており、TenZやSacyも引退しました。あなた自身、今シーズン中に30歳を迎えます。年齢を理由に"もう終わりだな"といった悪魔のささやきに悩まされることはありますか?それとも、その現実にどう向き合っていますか?

幸いなことに私はIGLですので、この役割は比較的年齢が高い選手や、ヘッドショットをバンバン決めるわけではない戦略に情熱を持っている選手に向いています。引退については何とも言えませんが、自分がまだ引退する時だとは思っていません。VALORANT自体リリースからかなり年数が経ち、もう4年か5年になりますが、もう少し続けようかなと思っています。

しかし、今回の敗戦後、引退して他チームが負けてメンタルを崩壊する様子をウォッチパーティーで見ている方が楽なんじゃないかなと思うこともありました(笑)。

私は競技シーンが大好きなんです。同時に負けることは大嫌いですが、これまでのキャリアはかなり幸運に恵まれてきたと思っています。そのため、悪い形で終わらせてはいけないと思っています。

今でも撃ち合いの感触は良いですし、スクリムや今回の公式戦でも手応えを感じています。今回はアビスでの戦略があまり良くなかったとは思いましたが、攻撃面は全体的に悪くなかったですし、防衛はまだ改善の余地があると感じています。ただ、防衛は本当に難しいですね。

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