フランスで開催中のVALORANT Champions 2025のプレイオフローワーブラケット2回戦でTeam Hereticsに勝利したPaper Rexですが、選手・コーチらが記者会見で勝利の感想を語りました。以下、抜粋したコメントを引用しています。

PRXは同じエージェント構成やセットアップが多いですが、作戦通りに試合を展開できなかった場合はどのように対処するのでしょうか?

alecks:事前に作戦を考えて試合に臨みますが、それがうまくいかない場合は、その場で新しい戦略を探します。試せるラウンドはたくさんあるので、その瞬間に実行可能なものを選びます。多くのチームが対抗戦略を準備してくるので、試合中に新しいアイデアが必要です。難しいですが、今のところうまくやれていると思います。

FNATICに敗北後、昨夜はどう過ごしましたか?

alecks:一番大切なことは、その日の出来事を忘れることでした。とても落ち込んでいたので、まずはチームに「前に進まなければならない」と理解してもらうことを目的にしました。その後、Team Hereticsが何をしてくるか、選手たちにどんなエージェント構成やマップを使いたいかを少し話しました。そして、miniと私は夜通し準備に取り組み、選手たちが十分に睡眠を取れるようにしました。

ロータスでは昨日とは違うチームのようでした。より良い結果を出せた要因は何でしょうか?また序盤はうまくいきませんでしたが、不安はありましたか?それとも最後には勝てると信じていましたか?

alecks:FNATIC戦でのロータスは、あるアビリティをどう対処するかをすっかり忘れてしまっていました。今日の焦点は重要な動き方や戦術を思い出すことでした。選手たちは本当に素晴らしかったです。序盤は苦しかったですが、最終的にはかなり良い展開でした。接戦のラウンドを取った時点で、正しい流れに乗ったと確信しました。

現在はローワーブラケットで、毎試合が敗退を懸けた戦いです。プレッシャーにはどう対処していますか?次に対戦したいチームは?

Jinggg:MIBRと対戦したいです。aspasと私は長く選手生活を続けてきましたが、彼とはVALORANT Champions 2023で1度しか対戦していません。DRXとは10回くらい対戦しているので、違う相手と対戦したいです。

昨日のaspas選手の記録を超えることはできますか?

Jinggg:もちろんです。

something選手に質問です。昨日と今日のプレッシャーについて聞きたいです。ここ数日、自信を持てなかったと話していましたが、今日の勝利で気持ちは回復しましたか?

something:実はここ数日、なぜか自信を持つことができなくて、ずっと悩んでいました。しかし、昨日はパフォーマンスコーチと練習をしたことがすごく助けになりました。そして、寝る前に自分が何を間違っているのか、何を修正すべきかを考えました。数週間前の自分に戻るためにはどうしたらいいか、その理由を探していました。答えは見つかったと思うので、修正する時間さえあれば元に戻れると思います。

PatMen選手に質問です。今日の勝利に大きく貢献しました。今日のプレッシャーはどう乗り越えましたか?

PatMen:会場に向かう前に、WhatsAppで選手たちに「今日は楽しもう。もっと思い出を作りたい」とメッセージを送りました。私にとって、Championsは初めてですので、忘れられない思い出にしたかったのです。みんなを笑わせたり、盛り上げたり、敵に対してもジョークになると思って、チームのテンションを上げたかったのです。今日の試合は心を込めてプレイして、チームを支えることに徹しました。

昨日の試合ではとても落ち込んでいるように見えました。今日のロータスではTeam Hereticsに開幕からラウンドを取られ、序盤は不安定でした。その後、miniがチームに何か話をしている様子が伺えましたが、そこから12ラウンド連取しました。チームのメンタルはどう立て直したのでしょうか?

alecks:私からは「前向きでいよう」と伝えました。miniからはオペレーターの対処など、戦術面を注意しました。その後は選手たちが作戦を思い出し、スムーズに進めることができました。

d4v41選手は「観光ガイドにはなりたくない」と話していました。それはどういう意味でしょうか?

d4v41:トップ4に入りたいと思っていたので、FNATIC戦の前にすでに航空券を予約していました。その試合に負けた後、「今日は勝たなければならない、観光ガイドにはなりたくない」とみんなに言いました。母が試合を観戦するために来ていたので、旅行のためではありません。母も「試合を見に来た」と言っていたので、その夢を叶えてあげたかったんです。

今日の試合では敵のスノーボールを防ぎ、自分たちの勢いを作りました。これはパフォーマンスコーチのおかげでしょうか?もしくは何か新しく変えた部分があるんでしょうか?

Jinggg:昨日の試合から学んだことを活かして、相手にあまり自由を与えず、自分たちが正しいと思うプレイを意識しました。特に考えすぎることもなく、自分たちのプレイスタイルを貫いただけです。普段から自分たちのやり方で戦えば相手の動きも読むことができるので、今回は相手に勢いをつけることを許さず、逆にアセントの攻撃ではこちらが勢いに乗ることができました。

alecks:これはチーム全体の努力です。パフォーマンスコーチのPandaの主な役割は選手たちが幸せでいられるようにすること、そして精神的な強さを持てるようにすることです。彼はほとんどの時間を、そういったことに費やしています。個別に取り組むこともあれば、チーム全体で話し合ったり、良い雰囲気を作ったりもします。彼は本当に素晴らしい仕事をしていると思います。

追加で質問させてください。PRXが敵を自分たちのゲームに巻き込むのが上手いのはその取り組みのおかげでしょうか?FNATIC戦は苦戦していましたが。それはPandaのおかげなのか、それとも別の理由があるのか教えてください。

alecks:パフォーマンスコーチというよりは、私たちが時々「緊張」に苦しんでしまうといった感じです。そのせいで本来ならしないはずのミスをしてしまうことがあります。

私たちの作戦は「ペースをコントロールすること」です。皆さんご存じかと思いますが、戦術的な決断というよりは、私たちは撃ち合いを好むし、敵に読まれて動くのではなく、敵が自分たちのペースに振り回されるように仕向けたいのです。

私たちは基本的に自分たちのペースで試合を進めたく、だからこそ、これはチーム全体での努力だと思います。失敗を何度も経験して精神的な強さを持たない限り、なかなかできないことだと思います。もし、「Jingggが前に出て死ぬのが怖い」とか「落ち着いてしまうのが怖い」と思っていたら、今のようなプレイはできなかったでしょう。

f0rsakeN選手に質問です。今回、2年ぶりにトップ4に戻ってきました。今の心境をお聞かせください。また、PatMen選手にこの最終ステージでどのような心境で臨むか、教えてください。

f0rsakeN:トロントで優勝した時と同じ気持ちです。あまり多くを期待しすぎないようにしています。今大会ではどのチームが優勝してもおかしくないためです。しかし、同時に自分たちには「チーム全員でトロフィーを掲げる」という目標があります。その思いは最初からチームのみんなも同じで、強く望んでいることを知っています。必ずやり遂げられると信じています。「ここまで来ることができた」という気持ちを常に持ちながら臨んでいます。

PatMen:自分にとって、ここまで来られただけでも非常に誇らしいです。ルーキーである自分にとっても、この舞台に立てていること、そしてここまで一緒に戦ってきた仲間たちをとても誇りに思っています。

悔しい敗戦もありましたが、勝ったときと同じように負けを受け入れ、みんなを励まそうとしました。そういう前向きな姿勢は、仲間たちから学んだことです。特にalecksからは、普段私は自分に対してネガティブになりがちなのですが、ポジティブでいることの大切さを学びました。だからこそ、とにかく楽しんで、仲間たちを盛り上げて、最高の結果を祈りたいと思っています。

チームのパフォーマンスを0から10で評価すると、何点でしょうか?

alecks:7点です。バインドではもっと良いプレイができたと思いますが、ロータスでの逆転には満足しています。選手たちを本当に誇りに思います。

15 コメント

  1. これは完全に証明できないけれど、smthの調子がいいとJingggの調子もいい気がする。

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    1. 2デュエだから、片方がエリア奪取できるともう片方も動きやすくなるし、逆にエントリー時に片方が手前で死んじゃうと片方も入りづらくなるよなーという印象はある。

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  2. ロワーだけどprx優勝できるかな?

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    1. あいつらは戦い続けてるほうが強い

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  3. このチームのメンタリティが本当に大好きだ 常に楽しもうとしてそれでいて独自のスタイルを確立して勝ちも得ているというのは全てのeスポーツの規範になるような存在だと思う

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  4. 今のdrxヤバいかもな〜他の地域と違って慣れてるし、過去戦績も互角だし

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  5. valoって戦略ゲーよりかはメンタルゲーだな

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    1. 戦略はいつでもRiotの匙加減で変わっちゃうからね
      それなら自分のメンタルを常に100%に近づけていたほうが気が楽

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  6. PatMenとパフォーマンスコーチのPandaさんの存在がでかすぎるし素敵だなって思う

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  7. スミスとジンがヒュンミン、フラッシュバックに勝てるかが肝か。
    残りのメンバーならPRXの方が総合的に上回ってそうだし

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  8. smthが調子を取り戻してくれれば優勝いけるだろ MVPを獲るんだ

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  9. 言うて今大会スミっさんヤバくないか?オペの命中率とんでもないことなってそうだけど

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    1. G2戦まで最強だったんだけどFNC戦で急に調子落とした。それまでrating1位だったし

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  10. fnc戦のロータスの後半ピストルラウンドhp少なかったとはいえ人数有利から落としてずるずる逝ったのがなぁ

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  11. がんばれ。応援してる

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