韓国を拠点に活動するeスポーツチームのT1は11月24日、VALORANT部門アカデミーチームに所属するGangPin、Efinaと契約を終了したことを発表しました。チームは公式Xの声明で「Efinaはチームが困難に直面したとき、常に前向きなエネルギーをもたらしてくれました。GangPinは必要とされる役割を静かに、そして確実に果たしてくれました。その努力を私たちは決して忘れません。2人の選手がT1 Academyにもたらした"初のトロフィー"に心から感謝するとともに、これからの道を歩む彼らを、私たちは変わらず応援し続けます」と感謝を述べました。

現在21歳のGangPinは、2020年にVALORANTの競技シーンに参入。韓国人選手ながら競技シーン黎明期より日本を舞台に活動し、Team Feeling、Sengoku Gaming、IGZISTなど、国内トップチームで活躍。2023年9月にはREJECTに加入し、VCJ 2024 Split 1ではオープン予選から勝ち上がり準優勝を果たしましたが、Split 2ではメインステージ2勝5敗で敗退が決定し、大会終了後に契約終了が発表されました。

2024年9月にはT1 Academyに加入し、自身初となる韓国チームに参画。Moothie、DH、TenTenとともに日本シーンで戦った選手らとチームメイトになり、VCL Korea 2025 Split 1、Split 2では3位、Split 3では見事優勝を果たしました。なお、アカデミーチームはアセンショントーナメントに出場できないため、選手らの2025年シーズンはここで終了となりました。

GangPinはデュエリスト、イニシエーター、コントローラーなど様々なロールを得意とし、特にキャリア初期にメインエージェントとしていたジェットではK/D 1.38と高いパフォーマンスを発揮。キャリア中期からはフレックスとして頭角を現し、T1 Academyに所属した今年度はブリーチ、オーメン、ヴァイパー、テホ、ソーヴァ、ゲッコーなど多彩なエージェントを操り、23勝8敗といった成績でシーズンを終えました。

また、現在24歳のEfinaは2017年にCS:GOの競技シーンに参入(当時の選手名はCh2ese)。OptimisticやMVP PKでプレイした後、2020年にVALORANTの競技シーンへ移行を表明しました。同年6月にVision Strikersの姉妹チームであるQuantum Strikersに加入し、2020年11月に移籍したTNL EsportsではeKo、TS、exy、GODLIKEとともにFirst Strike Koreaで準優勝を果たしました。

2021年2月にはF4Qに加入し、FiveK、Bunny、zunba、GodDead、Esperanzaといった選手とプレイ。VCT 2021 Korea Stage 2で準優勝を収め、VCT 2021 Masters Berlinへの出場を経験しましたが、2022年~2023年の2年にかけて競技シーンから休養を発表。2024年にIAMへの加入に伴い選手へ復帰し、VCK 2024で3シーズン連続でプレイオフ進出を果たしましたが、今年1月にチームは解散を発表しました。2025年5月にはT1 Academyに加入し、VCK 2025 Split 3での優勝に貢献しました。

2人が退団したT1 Academyのロスターは以下になります。今シーズンのメンバーはすでにLFTを表明しており、現在のロスターは先日加入が発表されたコーチのValAnalysisの1人のみとなります。また、今回退団した2人はそれぞれLFTを表明しており、韓国チームに加えて、日本チームへの加入も視野に入れていることを明らかにしていました。

  •  Ma "ValAnalysis" Hyun-sung(コーチ)

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