VALORANT GAME CHANGERS CHAMPIONSHIP 2025の開催中である11月24日、世界トップで戦う女性スポーツ選手たちと今大会に出場するGC選手たちを集めた特別イベント「Game Changers Collective: Pro Gathering」が開催されました。その中で、韓国出身で射撃選手であり、パリ五輪銀メダリストのキム・イェジ選手が登壇し、選手たちへ規律と精神面の重要性を語りました。以下、Hotspawnの取材レポを一部引用しています。
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キム選手の1日は、屈強なeスポーツ選手でさえ驚くほどストイックです。朝5時に起床し、トレーニングセンターまで自転車で2時間移動します。午前中は射撃の練習を行い、その後再び自転車で帰宅して娘の迎えに行きます。夜は壁に向かって空のピストルを構え、エアガンでフォームを磨きます。その後、ようやく一息つく時間となり、自身の成長と翌日に向けた課題を静かに振り返る時間が訪れます。
彼女の規律は、長時間の練習だけにとどまりません。大きな大会へ向けた追い込み期間には「1年間で1日だけしか休まなかった」ことも明かしました。燃え尽き症候群をどう避けるのかという質問に対しては、彼女は驚くほど率直でした。「ただ乗り越えるしかない。休んじゃだめ。動き始めて、毎日それを続けるしかない。」
しかしその原動力は、極めて人間らしいものでした。それは「娘に誇りに思われたい」という思いです。パリ五輪から銀メダルを持ち帰った際、娘に言われた言葉は「あ、銀なの?金じゃないの?」と、微笑ましくもコミカルなエピソードも披露しました。彼女の中心にあるのは、揺るぎない信念です。「自分が一番だと信じる。でも、信じるだけじゃ意味がない。毎日、そのレベルで努力しないといけない。」
キム選手は、キャリア初期の挫折についても率直に語りました。高校時代にトップ選手として結果を収めた後、プロチームに加入しました。しかし、1〜2年経つと、彼女は「成長していないどころか、むしろ下手になっている」と感じたといいます。給料をもらって結果を出さなければならないという重圧が成長を鈍らせたのです。
そして彼女は、大きな決断をしました。チームを辞め、アルバイトを掛け持ちしながら、独学でトレーニングを続けたのです。その苦しい期間こそが、後の彼女を形作った「転機」だったといいます。オリンピックを目指すと言ったときも、周囲からは笑われました。「無理だ」と言われ続けても、やめたいと思ったことは一度もなかったと語ります。理由はただ一つ、「目標から目をそらしたことがなかったから」。
Game Changers Collectiveは、大会に出場する選手たちをひとつに結びつけるための会でしたが、キム・イェジ選手はそこに「さらなる価値」をもたらしました。それは、止まることのない規律、揺るぎない自己信念、そして圧倒的な努力の精神の重要性です。
11月30日のグランドファイナルへ向け大会が進む中、彼女の言葉は選手たちに強烈なメッセージを残しました。才能から“世界レベル”へと到達する者が持つ共通点。それは、卓越性は行動ではなく“日々の選択”であるということです。これらは分野を超えて共通する“本物の競技者の条件”として、VALORANT GC CHAMPIONS 2025に出場する多くの選手の胸に刻まれました。




なんかしゃしゃり出てきててワロタ
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