ドイツで開催中のVCT EMEA 2026 Stage 1でグランドファイナルに駒を進めたTeam Vitalityですが、デュエリストのDerkeが現在の躍進やネオンの弱体化、今後のメタについてHotspawnのインタビューで語りました。
FUT Esports戦では度重なるオーバータイムの末に、見事な大逆転勝利を収めました。これまでのチームの成長や、今ステージの開幕当初から最も大きく変わった部分はどこでしょうか?
本当に疲れ果てた1日でした。今日はチームメイトにキャリーしてもらった部分もあり、たまにはそういうのも悪くないなと嬉しく思っています。ある試合では私が活躍することもあれば、別の試合ではチームメイトが活躍することもあります。今日はChronicleが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのが本当に良かったです。みんな彼が本来の力を発揮できていないのではないかと心配していたと思うので、今回の活躍は彼の自信に繋がるはずです。
私個人としては、1年ぶりにようやくグランドファイナルへ戻ってくることができて本当に嬉しいです。チームのことも誇りに思います。グループステージ終了後から大きく前進できました。本当に良い練習ができましたし、多くのコミュニケーションのエラーを修正し、お互いを支え合えるようになりました。
非常に泥臭く地道な練習でしたが、それが見事に報われました。それに、メンバー全員が「スイスステージでプレイしたくないからシード枠を勝ち取りたい」という強い気持ちを持っていました。スイスステージから戦うのは本当に時間がかかります。また、個人的にはぶっ壊れ性能のネオンがいる旧パッチでプレイするのを早く終わらせて、このエージェントを使うのをやめたいという思いもありました。そうなれば本当に最高ですね。
私はトロフィーが欲しいんです。そしてお願いだから、ネオンはもう勘弁してください。使うのが本当に嫌いなんです。性能が壊れすぎています。自分がスコアを残せなくてもチームには大いに貢献できるのですが、プレイしていて本当にストレスが溜まります。全く楽しくないですし、相手に使われるのも大嫌いです。スライディングやバニーホップで飛び回られて、弾が全く当たりませんからね。
ネオンへの弱体化が予定されていますが、ジェットなどの他のエージェントに戻れることにワクワクしていますか?
普通に動けて、異常なスピードが出ないエージェントなら何でも大歓迎です。ただ自分でスキルを切って、気持ちよくプレイできるエージェントが必要なだけです。それに、今のネオンのスタンはただの飾りですよ。スタンを入れている相手に返り討ちに遭うことが何度も身に染みてあります。相手はスタンを食らっているはずなのに、ヘッドショットを決めてくるんです。本当に使うのが嫌になります。
カーテン(ファストレーン)についても、チームメイトにとっては良い壁になることもありますが、私自身は弾幕を浴びたり、ありとあらゆるスキルを投げ込まれたりしてボコボコにされます。とにかく使っていて楽しくないです。それなら自分の小さなスモークの中にダッシュ(テイルウィンド)で飛び込む方がマシです。ポップフラッシュをもらってピークする、あのクレイジーなプレイが私には染み付いています。
ネオンの弱体化後、次のメタはどのような姿になると予想していますか?どのデュエリストが台頭してくるでしょうか?
弱体化後も多くのチームがネオンを使い続けると思います。イニシエーターに調整が入るパッチに関してはまだ分かりません。私はMasters Londonでのパッチでのプレイに意識が向いていますが、イニシエーターの調整パッチはロンドンでは適用されず、その後に導入されると思います。
ネオンが空中ストレイフやジャンプで飛び回れなくなったとしても、使い続けるチームはあるでしょう。例えば、私たちのコーチ陣からは「君はそもそもそんな使っていないでしょ」と言われたのですが、私は「これからはわざと使って、嫌がらせのように死ぬことにするよ。それくらいこのエージェントが嫌いなんだ」と言い返しました。もう1年近くも耐えて使ってきましたので。
ただ、ネオンは依然としてチームに価値をもたらすエージェントなので、採用するチームはあると思います。ただ、フェニックスが戻ってくると予想しています。かなりのフェニックスメタになると考えています。ダブルセンチネルが見られるかは分かりません、まだ弱い状態ですからね。そのため、ジェット&フェニックスのようなダブルデュエリストか、あるいはダブルイニシエーターが主流になると思います。現状でもそれなりにバランスは取れていますが、ロンドンが終わった後はイニシエーターへのバフを期待したいです。
スキルのリチャージが50秒になることについてですが、Riot Gamesは特定のイニシエーターごとに異なるクールダウン時間を設定する実験を行うべきだと思います。全員が一律で50秒や60秒である必要はありません。スタンと索敵では、クールダウンが異なるべきです。これだけ多くのイニシエーターがいるのですから、そうした部分でバランス調整を行うべきだと考えています。
それからセンチネルへのバフも必要です。私の戦友であるChronicleのために言いますが、今のサイファーのワイヤーは何も機能していません。「誰かがトラップを壊した」、あるいは「誰かがトラップにかかって瞬時に壊した」という通知がただ届くだけの存在になっています。サイファーに少しバフが入ると嬉しいです。
第3マップではリードを奪っていたにもかかわらず、FUT Esportsに勢いを奪い返され、オーバータイムにまで持ち込まれてしまいました。リードを保ったまま試合を勝ち切る上での課題は何でしょうか?
FUT Esportsには本当に優れたエイムを持つ選手が揃っていますし、チームプレイも素晴らしいです。私の個人的な意見として、彼らは狂気的なまでに強いチームだと思っています。今日勝てたことは本当に嬉しいです。私たちがリードしていた時も、彼らの素晴らしいエイムに苦しめられた部分があったと思います。彼らの連携の取れたアグレッシブなプレイに大苦戦させられました。私は調子が出ませんでしたし、第2マップではPROFEKも苦しんでいました。そういった状況で相手の弾がキレキレだと、試合を進めるのは本当に困難になります。
今回の件については、自分自身に大きな責任があると感じています。数多くのミスを犯してしまいました。それに、瞬時に相手から攻められるような場面において、チーム全員でまとまった動きができていませんでした。もっとお互いに寄り添い、それぞれが何を求めているのかを理解する必要があります。今日も試合中に「みんな、どこにいるんだ?」と感じる場面が何度かありました。誰かが躊躇してしまうような場面があり、そうした一瞬の迷いのせいで、ラウンドを落としてしまったのだと思います。
自分のスコアがチームへの貢献度を反映していない時、デュエリストとして「死に続けること」とどのように向き合っているのでしょうか?
もちろん精神的に食らうものはあります。特にネオンをプレイしている時は顕著です。なぜなら、このエージェントで調子が悪い時は、ただチームメイトのためにすべての身を捧げるだけの存在になってしまうからです。FUT Esportsとの試合もそうでした。チームを助けるために自分が犠牲になり、スコアが悪くなること自体は受け入れられますが、ネオンだとその頻度があまりにも高すぎます。
他のエージェントであれば、試合展開が悪くても自分をゲームに引き戻せるような切り札となるスキルがいくつかあるように感じられます。しかし、ネオンの場合、流れが悪くなると、スキルの使い道によってその大半が自分用ではなくチームのためのものになってしまいます。
例えば、私たちのネオンの運用方法はよりチームの戦術に依存しています。FUT Esportsとは異なる使い方をしたいと考えているんです。FUT Esportsのs0ppであれば、ただスライディングで突っ込んでいって、誰かを頭一個で仕留めようとしたり、キルを狙いに行ったり、エントリーを成功させるためだけにすべてのスキルを注ぎ込んでいて、それが彼らのスタイルとして機能しています。
しかし、私たちのネオンは違います。このことについてはチーム内で何度も話し合いましたが、他の方法を見つけることはできませんでした。そして、これこそが機能する唯一の方法でもあったのです。ある時点までは私も納得して受け入れていました。しかし、ネオンの弱体化の話を聞いた瞬間、私はネオンを諦めました(笑)。「神様ありがとう」という気持ちでした。これでようやく、何か別の戦術を試せるかもしれません。
私はやはり、ダッシュスキルを持っていて、それを使ってポジションに飛び込めるようなデュエリストが好きです。レイズのようにグレネードを投げてエリアをクリアし、敵が角に隠れていたら、ドンとスタンを入れ、ドンとワンタップで仕留める。スクリムではいつもそんなプレイをしています。そういったプレイができるエージェントと比べると、ネオンを動かすのは私にとって苦痛でしかありません。
私のキャリア全体のスタッツを見ていただければ分かりますが、仮に30キルを取っていたとしても、27回くらい死んでいることがよくあります。昔からずっとそんな感じでしたが、それこそが自分の役割だと捉えています。時にはただ突っ込まなければならない瞬間もあるのです。チームメイトに「みんな、今からスモークの中に飛び込むよ」と言ってエントリーし、自分が1キル取って、後ろの味方が2キル取ってくれれば、「ナイス。上手くいった」となります。試合に勝つためには、時には自己犠牲が必要なのです。
もしグランドファイナルの舞台で私の調子が悪かったとして、そこで自己犠牲の精神を捨ててしまい、チームメイトがエントリーを必要としているのに、ナイフを持って飛び込む準備ができていなかったとしたら、私がデュエリストである意味がありません。彼らのために道を切り拓き、プレイしやすくしてあげる必要があります。一部のデュエリストには、自分が活躍したい、エリアを広げることよりキルを稼ぎたいというタイプもいることは知っています。しかし、私にとっての最優先事項は、常に「チーム全員のプレイを楽にすること」です。
チームメイトにもよく言っています。「おいおい、なんで俺の前を走ってるんだ?俺にやらせてくれ。スライディングしろ、飛び回れ、バニホしろって指示を出してくれれば、喜んでやるから。スコアなんて気にしない」と。もし調子が良ければ、そのままスノーボールにキルを量産できます。逆に調子が悪くても、チームのためにどう立ち回るべきかは分かっています。
Masters Londonが開幕するまでの間に、あのトロフィーを掲げるために、個人として、そしてチームとして修正しなければならない「最も重要な一要素」は何でしょうか?
個人としては、全弾ヘッドショットで30キルを連発することですね。それができれば大きな助けになるはずです(笑)。真面目な話をすると、個人の課題はコミュニケーション、自分のプレイを貫くこと、そして自分に合うものを見つけることです。チームとしての課題もコミュニケーションであり、そして先ほど言った迷いの解消です。
私たちが素晴らしいプレイを見せたパールでさえ、リテイクを仕掛ける段階で、一人が「私はこれができる」、もう一人が「私はあれができる」と言い、私が「よし、突っ込む準備はできている」となった後、誰も「行こう」と言わないラウンドが何度もありました。思わず「3人のうち誰でもいいから、とにかく『行け』って言ってくれよ!」となりました。
私も指示を出しすぎてチームのコールを邪魔したくないので、その塩梅に苦戦することがあります。私たちは共通の認識を見つけ、それに慣れていく必要があります。Sayonaraはその点が非常に上手な、良い例だと思います。調子が良い時の彼は本当に頼もしいです。時には静かになることもありますが、彼はまだ18歳ですし、Tier1の環境に慣れようとしている最中です。時間をあげれば、彼はその役割に完璧にフィットするようになるはずです。そうすれば、Jammpiが今のようにすべてを一人で背負い込む必要もなくなります。
選手一人ひとりが、もっと責任を持つ必要があります。それが重要な局面における私であったり、Chronicleであったり、PROFEKであったりするべきなのです。私たちにはその経験が必要です。このチームでプレイし始めてからまだそれほど時間が経っていませんし、山積する問題を一つずつ、一つずつ解決していかなければなりませんでした。だからこそ、プレイオフ進出さえ危ういところだったのです。そして今、ようやく私たちは問題を解決しつつあります。しかし、それには本当に多くの時間がかかるものなのです。





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