韓国のプロチームVision Strikersに所属するglowのインタビューがfomosより公開されています。

今年5月にVALORANTへ移行を発表したMVP PKは、6月に韓国初のプロチームVision Strikersとして活動をスタート、メンバー全員が20歳前後の若手プレイヤーの中、現在32歳のglowは現役続行、韓国No.1チームVision Strikersのキャプテンとしてチームを率いています。

インタビューではCS1.6、CS:GO時代の苦悩、VALORANTに移行した理由、対戦してみたいチームなどについて答えています。以下、インタビューより一部抜粋したコメントを引用します。インタビュー全文はこちらのリンクよりご確認ください。

*インタビューが韓国語のため、Google翻訳で韓国語→英語→日本語といった形で翻訳しています。


最近オンラインで行われたVALORANT Zowie Cupでは優勝を収めています。中国、日本チーム*が参加した大会のレベルはどうでしたか?


私たちは中国のチームと練習試合をよく行います。大会では決勝に上がってきた中国のチームSAG(Sparkling Arrow Gaming)に1マップを取らせてしまい悔しかったです。

大会に出ていた中国のチームは上手いチームが多いです。そのようなチームと練習、試合を行えたらより多くの成長が出来るため、大会が多く開催されてほしいと思います。

*日本よりSCARZ、DetonatioN Gamingの2チームが参加した。



CS:GOのプレイヤーとして活動していましたが何故VALORANTに移行したのでしょうか?


韓国でのCounter Strikeの市場は非常に狭く、練習環境やサポートを得ることが難しいです。韓国ではLeague of Legends(LoL)が人気であるため、Riot GamesよりリリースされたVALORANTに移行することは転機のように感じました。



VALORANTを始めてプレイした時の感じはどうでしたか?


CS:GOとは異なりVALORANTはスキル重視で、リリースされた当初はスキルに適応しようと尽くしていました。しかし、Riot GamesはVALORANTはスキル中心ではなく本格的なタクティカルFPSだと考えており、VALORANTをプレイすればするほどCS:GOとの違いはそこまで感じられませんでした。



あなたはCounter Strike第一世代のプレイヤーですが、今では知らない人も多いようです。プロになるきっかけを教えてください。


幼い頃よくゲームをプレイしており、負けず嫌いでした。そして、termi(Vision Strikserコーチ)、bail(Quantum Strikersコーチ)が所属するチームに加入し、世界大会でも優勝*しました。


一時期はプロゲーマーを引退し別の仕事もしましたが、最終的にはプロゲーマーに復帰しました。いつまで選手活動を続けれるか分かりませんが、時間が経てば若い選手たちに私の経験を伝えることが出来ると思います。そのため、私はプロとしての活動を継続します。



CS1.6では韓国は世界トップクラスの実力でした。しかしCS:GOでは世界との格差が広がりました。その理由について教えてください。


ヨーロッパ、アメリカはCS:GOがリリースされ、すぐに1.6からCS:GOに移行しましたが、韓国ではCSO(Counter-Strike Online)がリリースされました。私たちはCSOをプレイしていたため、他の地域の選手と差を埋めることが出来ませんでした。そのため、CS:GOでは伸び悩んだのだと思います。



CS:GOで所属していたMVPPKではIEM、DreamHack Mastersなどのアジア予選決勝常連チームでしたが、殆ど決勝で中国のチームに敗れました。何故でしょうか。


特にメジャー大会オフライン予選(Asia Minor)でよく敗れており、「努力をしても勝てない」という懐疑感を持ち始めました。アジア大会ではよく優勝していましたが、最高峰のメジャー大会へ出場できなかったことが非常に悔しい。

CS:GOでの選手時代の最大のチャンスはIEM Katowice 2019 Asia Minorでした。大会ではあと1回勝利すればメジャー大会で自分のステッカーを作れるところまで行きましたが、Grayhound、ViCiに敗れチームは完全に崩壊しました。それ以降チームは本当に大変でした。


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VALORANTでのチームはどうですか?


VALORANTはNAサーバーより着実に練習を重ねていますが、ゲームのメタは常に変化しています。アメリカのチームの試合をよく見てトレンドを追っています。彼らの良い部分を吸収し、私たちのチーム独自の構成を作ろうとしています。

最近、他の韓国チームは私たちの作戦を頻繁に真似ています。最初にできたプロチームとしてよくある傾向です。



Clan Battleには多くの韓国チームが参加しました。韓国チームの実力はどれくらいだと思いますか?


実力はまだまだだと思います。しかし、今後より強力なチームが出てくるのは確かです。私たちは常に負けるかもしれないと思いながら、大会に臨んでいます。王座を追いかける者と同様に王座を守ることも難しいです。私たちはこの座が奪われないよう常に努力しなければいけません。



一部の人はeスポーツタイトルが成功するためには格差が縮まらなければいけないと強く言っています。それについての考えを教えてください。


今後、私たちに追いつくチームは確実に出てくると思います。これからVALORANTが韓国で人気ゲームになり、より強力なチームが現れることを強く願います。それにより私たちも警戒心を持ちゲームに取り組むことが出来ます。



VALORANTを見るとeスポーツとして考えられていない、ラウンド数が多いといった指摘がありますが、VALORANTに持つ魅力と惜しいと思う点を教えてください。


CS:GOの観戦UIは非常に優れていますが、初めての人が見た場合ゲーム性を理解せず退屈に思うかもしれません。しかし、VALORANTはスキルなど派手な部分が多く、観戦側で見たら面白いと思いました。

ラウンド面ではトップシーンになればなるほどラウンド数が多い方が良いと考えています。現在のVALORANTのシステムはピストルラウンドの重要性が高く、マネーシステムなどの面で今後のパッチで変更されると思います。

VALORANTはCS:GOと異なり、様々なエージェントが存在することは魅力の1つだと思います。しかし、惜しい点は観戦スロットが2つのみで、選手10人のプレイを瞬間瞬間ごとにキャッチすることは非常に難しいことです。観戦UIが良くなったら良いと思います。

また、韓国でVALORANTが成功するためにはソロのランクシステムの変化も必要だと思います。レディアントに到達すれば全員同じです。League of Legendsでは細かく指定されており、それが目標になりユーザーも熱心にプレイします。VALORANTも同様に設定した場合、より良くなると思います。



30代のプレイヤーとして大変な点はありますか?


一般的に安定した職業ではないため、精神的に辛い時があります。しかし、それらを耐え、キャリアを終えた後は長期的にコーチングを行えるようキャリアを続けることに決めました。

年齢による違いだと、若い時と集中力の違いに差があります。1~2マップ程度のプレイだと集中力は保てますが、3~4以上のマップになると集中力が落ちる時があります。今のところ解決策は見つかっていません。



最近、Cloud9など韓国のプロチームが増えてきています。


プロチームが増えることは増えることは良いことだと思います。なおさら私たちもモチベーションが上がり、お互いにWin-Winです。



コロナウイルスの影響もあり海外の大会に出場していません。対戦してみたいチームはありますか?


チームメンバーで話していると、アメリカチームでは無くヨーロッパのチームと対戦してみたいと話しています。CS:GOの時もそうでしたが、ヨーロッパのチームは作戦の質が高く、韓国のチームスタイルと似ています。

とくにヨーロッパではG2と一度対戦して見たいです。アメリカで個人的なスキルが高くはTSM、Cloud9、T1と対戦してみたいです。

3 コメント

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  1. 韓国が世界に通用するかどうかは
    自国で流行るか流行らないかだけだろ
    母数がヤバすぎて流行れば大体お前らの国がトップだよ

    そうすりゃ日本というかアジア全体に恩恵あるだろうし頑張って流行らせてくれ

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    1. cs1.6の時は割と真面目に世界に通用していましたよ。

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    2. 逆に自国で流行ったのに一度も天下取れなかったゲームあるなら知りたいレベルだよな韓国

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