ShahZaMのCS:GOからVALORANTへの移行、VALORANTで北米王者の座を獲得するまでの経緯を示した動画「He Went Through Hell to Conquer Valorant(地獄からVALORANTを支配するまで)」を紹介します。

10年近いキャリアを誇り、今年で28歳を迎えるShahZaMですが、CS:GOではTier1~2を行き来した選手の1人。VALORANTへ移行し北米王者の名を我が物とするShahZaMですが、今回の記事はVALORANTからShahZaMを知った方、彼のCS:GOからVALORANTへ移る経緯を知りたい方に是非読んでほしい内容となっています。

そして、記事を寄稿してくださったeiri氏に心から感謝申し上げます。

He Went Through Hell to Conquer Valorant

この1年で、ShahZaMはSentinelsをNAが誇るVALORANTの強豪チームに作り替えた。しかし、ほんの数年前まで彼はCS:GOのプロシーンで苦戦し、重大な選択を迫られていた。このまま二流プレイヤーとしてCS:GOでのキャリアを続けるか、新しいゲーム——VALORANTに全てを賭けるか。

ShahZaMは18歳の頃からCS:Sの大会に出場していたが、彼が真剣にプロゲーマーの道を考え出したのはCS:GOがリリースされてからだった。中堅チームを転々とした後、Denial Esportsのメンバーと共にESEA 17で当時の王者Cloud9に金星を上げ、その翌日、Cloud9はShahZaMにHikoと入れ替わりで彼らのロスターへ加わることをオファーした。しかし、ShahZaMにはこのオファーを受けるにあたって大きな障壁があった。

彼はまだ学生で、Cloud9に加わることは大学の卒業を断念することを意味したのだ。しかし、父親を始めとする家族の後押しもあり、ShahZaMはこの千載一遇のチャンスを追う事を決めた。

「父は『金を稼ぐ方法はいくらでもある。学校は後からでも通えるが、このチャンスは今だけなのだから』と言い、僕の背中を押してくれました」

そして、ShahZaMはCS:GOに全てを賭けることを決意した。ShahZaMが加わったCloud9の戦績は好調で、彼の選択は正解だったように思われた。しかし、新ロスター特有の好調が終わりを迎えると共に、順風満帆だった彼のキャリアにも次第に陰りが見え始める。

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2014年に起きたiBUYPOWERの八百長疑惑が、ShahZaMが「iBUYPOWERが(疑惑となった試合で)負ける事を知っていた」と友人に語る内容のテキストメッセージが流出した事より再燃し、1月21日にShahZaMはValveから事情聴取を受ける事になった。

「Valveは僕に個人的に連絡してきて、今件がゲームの公平性に関わる深刻な問題であると述べた上で、知っている事を全て話すよう伝えられた。全てを話す以外の選択肢は残されていなかった。」

このスキャンダルの結果、7人の選手・オーナーがValveが協賛する大会(CS:GO最大の大会であるメジャー大会を含む)から永久的に追放された。ShahZaMは追放されたプレイヤー達に対して責任の一端を感じざるを得なかった。

「彼らは僕の友達だったし、わざと彼らを追及したりキャリアを台無しにするつもりがあったわけではないんだけど・・・彼らを庇うことはすでに不可能だった。」

iBUYPOWERの大スキャンダルを追うようにCloud9のロスターの戦績も下向き、敗退を繰り返した後、ShahZaMはCloud9のロスターから外された。CS:GOでプロを目指す事を決め、学校を辞めた5ヶ月後、ShahZaMは無職になった。

C9脱退後、ShahZaMはTempo Storm、Conquest、Echo Foxなどチームを転々としたが結果は奮わなかった。2017年11月にMisfitsで初のメジャー出場を経験したが、特に爪痕を残す事なくグループステージで敗退した後、チームは解散となった。

その後、compLexityで再びメジャー出場を果たすも、同じようにチームの不調を原因にメンバーから外される。10年近くCounter Strikeをプレイして、何も成し遂げず職を繰り返し失うのみ。ShahZaMは打ちのめされていた。彼は再び岐路に立っていた。

今回は学校とゲームの選択ではなく、彼のキャリアの全てを賭けた選択の岐路に。このまま二流選手として、二流チームでCS:GOをプレイし続け、チームが不調に陥ると真っ先に爪弾きにされる生活を続けるか、リリースされようとしていた全く新しいゲーム—— VALORANTに全てを賭けるか。

「NAのCS:GOシーンの状況を見ている限り、未来があるとは言い難い状況だ。多くのプレイヤーはCS:GOを長い間プレイしているから、VALORANTに移行する事に躊躇しているけど、頂点を取るためにはVALORANTに全てを賭ける事ができるプレイヤーを集めるべきだと考え、このゲームでチームを組む事を決めた」

ShahZaMはVALORANTが彼にとってピッタリである事に気づき、Sinatraa、zombs、SicKと共にSentinelsを結成した。当初、ShahZaM率いるSentinelsの実力には疑いの声が上がっていた。はたから見れば、Sentinelsは通用しなくなったCS:GOプレイヤー数名と、ゲーム性が全く異なるOverwatch、Apex Legendsからの移行組の集まりだった。

しかし、彼はこのチームの問題点を理解していた。そして彼のキャリアにおいて初めて、ShahZaMはIn-game leader(司令塔)の役割に名乗り出た。

「初めて練習をした日、スクリムを始めてすぐにチームの連携が上手くいっていない事に気付いた。例えばOverwatchでは常に動いていて、常に何かをしていることが必要とされるけど、このゲームでチームとして動くためには、味方がマップ上の他のエリアのコントロールを広げている間何もせず待機する、というような辛抱強さが必要だ。」

出来たばかりのゲームに飛び込んだShahZaMにとって失敗は許されなかった。もしSentinelsが良い成績を残せなければ、CS:GOを捨てた彼の決断は愚かだったと誰もが言うだろう。そうして始まったSentinelsは、初めから好調だったわけではなかった。

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しかしやがて、彼らの努力は実を結ぶ。Sentinelsは夏の間大会という大会を制覇し、ShahZaMは獅子奮迅の活躍を見せた。

しかし、11月22日、VALORANT初の公式大会であるFirst Strikeのわずか1週間前、ShahZaMは突然家族に会うとTwitterに投稿し故郷のメリーランドへと飛んだ。彼の父がCOVID-19に感染し入院しているとの知らせが入り、また彼の母と兄も感染症に苦しんでいたため、彼が家族の元に帰る必要があったのだ。

「父はガレージに、僕は3メートルぐらい離れた道路の上に座っていた。とても寒かったのでヒーターを置いて、一日中父と話をしたよ。」

父の病状が落ち着いた後、ShahZaMは家族と相談した上で、First Strikeに出場するという難しい決断を下した。

「兄から電話があり、父が亡くなった事を聞いた。もちろん心はいつも側にいたけど、訃報を聞いて自分が兄や母のために父の元に残らなかった事をひどく後悔した。もちろん時間の取れる限りビデオ通話したり、色々話したりはしていたけど・・・」

家族の悲劇に襲われながらも、ShahZaMはFirst Strikeを戦い抜いた。準決勝で100 Thievesに敗れるも、ShahZaMに降りかかった悲劇もあり練習時間も取れない中で健闘といえる結果だった。なにより、ShahZaMは父親のために戦う事を選んだ。

「父は僕がこの大会に出て戦う事を望んでいたと思う。父はキャリアを通じて僕を支えてくれたし、父がもしこの状況を知ったら、チームメイトのためにも戦う事を望んでくれたと確信している。」

FIRST STRIKEの1週間後、SentinelsはJBL Quantum Cupで100 Thievesへのリベンジを果たし、NA王者の称号を奪還する。しかし、彼らが真に最強である事を証明するためには、3月に行われるMastersで優勝する事が必須だった。

しかし3月9日、Mastersが開幕するわずか2日前、Sentinelsの主力メンバーの1人、Sinatraaにアクシデントが起きる。Sinatraaの元ガールフレンドが彼との交際中に1年以上にわたり性的暴行を受けていたという旨を告発し、証拠として通話やメッセージの記録が提出された。Riot gamesとSentinelsはこの件について調査を行うとし、調査が終わるまでSinatraaは全ての大会への参加を禁止された

ShahZaMとSentinelsのメンバーは1日の猶予で代わりの選手を見つけなければならず、つい最近Cloud9で「プロとしての活動を考え直したい」と自らロスターを外れたTenZに白羽の矢が立った。初めはTenZの採用に疑問の声が上がったが、彼はずば抜けたパフォーマンスで批判の声をすぐさま黙らせた。

対戦相手を個人技で圧倒する活躍を見せる一方で、チームに加わって間もないTenZはすでにShahZaMの並外れた指揮能力に気がついていた。

「ShahZaMは『敵はこうしてくるだろう』といった読みに関して非常に優れている。また、一緒にプレイし始めて1時間もしない内から僕を彼の戦略の中に組み込み、相手の作戦を迎え撃つための指示を出していた。LG相手の試合でも鋭い読みを発揮した。彼のIGLとしての力量は凄まじいよ」(TenZ)

「Sentinelsは皆が思っているように、ShahZaMが対戦相手を深く分析して、どんな相手でも倒す事ができるチームだ。」(First Strike キャスター Rivington)

Sentinelsは対戦した全てのチームを圧倒する快進撃を見せ、Winners FinalでFaZe Clanに勝利した。彼らは常に相手の一歩先を読んでいるようにプレイし、敗者復活を経てSentinelsと再戦したFaZe ClanもSentinelsを揺るがすには程遠かった。

大会1日前に加わったメンバーがいるにも関わらず、Sentinelsは大会を通して落としたのは1マップのみという圧倒的な力を見せつけた。なにより、ShahZaMにとってこの勝利は何事にも変えがたいメジャー大会での初勝利だった。

「自分たちの実力を証明できて嬉しい。公式大会という場で・・・。災難も色々あったけど、この場所で勝てて嬉しいよ。」

何年にもわたるキャリアの中で、ShahZaMは地獄を生きてきた。献身的にプレイしたチームから捨てられ、全てを賭けてVALORANTに転身した直後に家族の悲劇にも見舞われた。しかし何が起ころうとShahZaMは立ち止まらなかった。幾多の試練を戦い抜いた彼は、今ではNAが誇るVALORANTのリーダーだ。

18 コメント

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  1. 「このゲームでチームとして動くためには、味方がマップ上の他のエリアのコントロールを広げている間何もせず待機する、というような辛抱強さが必要だ。」

    本当にこれに尽きる。無理に1人で突っ込んで死ぬより、詰め待ちしてセットアップ、もしくは人数有利作っで2vs1で攻めた方が確実に勝てる

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  2. ShahZaMはGOでIGLとしてプレーしていたら もっと違う結果になっていたかもね
    彼の分析能力は素晴らしいから、選手引退後もコーチとしてe-sportsにかかわるとおもう

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  3. なんかファンになったわ

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  4. 良かったな
    csだと無能だったのにヴァロで開花するとは
    人生とは分からんものだな

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    1. と、何にもなれない無能が申しております

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    2. お前は一生何も成し遂げられない無能のままだから安心しろな
      お前の人生には何も起きないで負け犬のまま死ね

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    3. と何にもなれない無能が何にもなれない無能を煽っていますと
      同レベルの煽り合いとか見てて恥ずかしくなるんだけど

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    4. 共☆感☆性☆羞☆恥☆心(ちょっと違うかも)

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  5. csgo大好キッズは頭溶けてんのか?
    そんなに活躍してるのが悔しいならお前らも来いよ
    goより簡単なら早くvalorantでプロ目指せよ(笑)
    プロシーンの金払いもいいし世界的規模で大会あるしチーターもいないし。
    良い加減新しいものを受け入れろ

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    1. ん?大丈夫かい?ここに悔しがってそういうこと言ってる人いるかな?

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    2. まぁわざわざGO下げでもないvalorantの記事で煽る人に勧める必要はないと思うよ
      GO盛り上げないで他のコミュニティ煽る人きても困るでしょ

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    3. あんな長いこと続いてるゲーム未だにやってて何者にもなれずこんなとこにvalorant煽りにきてるやつが頭溶けてないわけない

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    4. まあこのゲームについての話題で異様にCSGOについての言及多いし、移ったやつも多いし
      会社もそれを逆に利用してる部分もあるからなんともなあ
      やっぱeスポーツって普通の全身使うようなスポーツと違ってより経済的に製作者とかの癒着強くて、金のニオイ強いよな
      良くも悪くもだけど

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  6. 本当の理由は「CSGOでは全く通用しなくてすぐに選手部門で解雇されたから」だよな

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  7. シャザムはTenZと違ってGOの方でもまぁまぁ活躍してたよ
    あくまでNA内限定の話だけど

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    1. それ、complexity時代にはfaceit majorでBEST8入ってLegendのシード取ってたし普通に活躍してたほう

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  8. IGLで開花するってすげえなぁ

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  9. やっぱモチベとか個人の質も全然違うよな
    EUはCSからそんな強いやつ流れてこないし、いまいちモチベを感じない
    アジアとかは元々強い人いないし、モチベとかもなんか競技的にはいまいち

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