Riot Games、チーターとランクのブーストを行ったイラク人選手に6ヵ月の大会出場停止処分を発表、過去にヨーロッパサーバーで1位を獲得した経験を持つ実力者

Riot Gamesは3月1日、チーターとランクのブーストを行ったとして、競技シーンで活躍するイラク人選手に6ヵ月の大会出場停止処分を下したことを発表しています。

今回出場停止処分が下された選手は、中東を代表するeスポーツチームNASR EsportsのVALORANT部門に所属するNaS。同選手はVALORANTのコンペティティブで意図的にチーターとランクをプレイしていたことがRiot Gamesの調査より判明し、グローバル競技ポリシーの7.2.9項に反するとして、6ヵ月の大会出場停止処分が下されています。

7.2.9. ランク/レーティングブーストの禁止事項

プレイヤーのアカウントまたは Riot ID のランク/レーティング (MMR) を上げるためにVALORANT コンペティティブモードのマッチメイキングルールを回避する行為。禁止される行為には、以下のものがあります。

• (a) 自己のアカウント又は Riot ID の MMR を増加させるために、他のプレイヤーによる自己のアカウント又は Riot ID へのアクセスを許可する行為。
• (b) 他のプレイヤーのアカウントや Riot ID の MMR を上げるために、他のプレイヤーのアカウントやRiot ID にアクセスする行為。
• (c) いずれかのプレイヤーのアカウントまたは RiotID の MMR を増加させるために、他のプレイヤーと金銭的な取り決めをして一緒にキューに入ること。
• (d) VALORANT コンペティティブモードでアクティブなチーターとして識別されている他のプレイヤーと繰り返しキューに入ること。

قرار تحكيمي تنافسي - NASR Esports | Competitive Ruling - Nasr Esports

— VALORANT Regional League MENA: Resilience (@valleague_mena) March 1, 2022

今年2月にNASR Esportsにキャプテンとして加入したNaSは、前シーズンにはヨーロッパサーバーでリーダーボードランキング1位を獲得した経験を持ち、ランクレーティングは1,175RRと前シーズンの世界最高値を記録しています。

CS:GOやLeague of Legends、格闘ゲームでの活躍で知られるNASR Esportsは、中東アジアを代表するeスポーツチームの1つとして知られていますが、Twitterや公式サイトでは本件に関する声明を公開しておらず、処分内容やVLR EMEAでの代役選手など、今後の対応を求める声が寄せられています。