アイスランド・レイキャビクで開催中の「VALORANT Champions Tour 2022 Stage 1 Masters Reykjavík」プレイオフの敗者側トーナメント3回戦で、「ZETA DIVISION」が「Paper Rex」に2-1で勝利し、敗者側トーナメント決勝に進出しました。今回の勝利で、ベスト3以上が確定します。

ZETA DIVISION vs Paper Rex

  •  ZETA DIVISION [2-1]  Paper Rex (配信アーカイブ)
    •  ZETA DIVISION [06-13]  Paper Rex (Icebox)
    •  ZETA DIVISION [13-02]  Paper Rex (Haven)
    •  ZETA DIVISION [13-10]  Paper Rex (Split)

1マップ目はZETA DIVISIONが選択したアイスボックス。先日のFNATIC戦、NiP戦、DRX戦で勝利を収めたアイスボックスですが、ディフェンダー側からスタートしたZETA DIVISIONはPaper Rexのミッドを積極的に取得する動きに苦しめられます。

Paper Rexはラウンド序盤でミッドを取得することで、ZETA DIVISIONにスパイクの設置妨害、リテイクで人数有利を作ることを許さず、マップコントロールを掌握。TENNNのファインプレイが連発し前半ラウンドで17キルを叩き出しますが、前半ラウンドは4-8とPaper Rexにリードを許します。

後半ラウンド、ZETA DIVISIONはスパイク設置エコラウンド含む2ラウンドを返しますが、大きく開いた差は最後まで埋めることができず。先日の試合では好調だったLazのファーストキルも徹底的に対策され、最終スコアは6-13でPaper Rexがアイスボックスを取得しました。

2マップ目はPaper Rexが選択したヘイブン。ZETA DIVISIONがDRX、Liquidに大敗を喫したマップですが、1マップ目のアイスボックスと打って変わってZETA DIVISIONが試合を圧倒。Aサイト、Bサイトを前目に強気で抑え、Cサイトはリテイクを取る動きが見事に刺さり、Paper Rexにセットプレイを許さないラウンドが続きます。更にDep、Lazのフィジカルが爆発し、前半ラウンドで10-2と大きくリードを広げ後半ラウンドに進みます。

後半ラウンド、情報収集に時間をかけラウンド終盤にセットプレイを行うZETA DIVISION得意の攻めでラウンドを連取。Paper Rexに1ラウンドも許さず、今大会ヘイブン勝率100%のPaper Rexに対し13-2と大差で勝利を収めました。

3マップ目は、先日のDRX戦でZETA DIVISIONが13-4で大差で勝利したスプリット。ZETA DIVISIONはLaz、Depでミッドを抑え、AサイトはTENNN、SugarZ3roがBを抑える従来の防衛。それに対し、Paper RexはJingggの素早いラッシュを軸にエリアを広げ、Benkaiのラークで人数を削る動きを見せます。

前半ラウンドは拮抗したラウンドが続き、6-6のタイで折り返し。後半開幕2ラウンドはPaper Rexが取得しますが、試合終盤はZETA DIVISIONが試合展開を掌握。ファーストピックを果敢に攻めるf0rsakeNに自由な動きを許さず、丁寧なセットアップでラウンドを連取します。

ZETA DIVISION特有の時間をかける攻めで危険なラウンドも多々ありましたが、最後まで粘り強く戦い抜いたZETA DIVISIONが13-10で勝利。最終マップスコア2-1でPaper Rexを制し、敗者側トーナメント決勝にコマを進めました。

勝利したZETA DIVISIONは敗者側トーナメント決勝に進み、グランドファイナル進出をかけた次戦はOpTic GamingとBO5で対戦します。日本時間4月24日(日)午前2時に試合開始で、TwitchYouTubeで放送されます。

日本語配信 試合後インタビュー(リンク

ベスト3です。今のお気持ちを率直にお願いします。

Laz:ベスト3と同時にアジア1位になりました。次の試合も絶対に勝ちます。

JUNiOR:そうですね、インタビューが初めてで緊張しているんですが、本当に信じられないような、ここまで来たな、といった感じで。今日勝てるとは思っていたんですけど、大会全体を通してベスト3まで来れるとちょっと思ってなくて、もうここまで来たなら優勝を目指して頑張りたいと思います。

アジア対決となりましたが、過去のゲームではアジア最強が目標だった時代もありました。今回勝利してお気持ちはいかがでしょうか?

Laz:まずは本当にめちゃくちゃ嬉しいです。Paper Rexとは普段からよくスクリム、練習をする仲で、お互いに切磋琢磨して成長していった仲だったので、この舞台で本当に負けたくないなという気持ちはありました。

後は、今大会ではDRX以外で唯一の同じ地域で頑張っているチームだったので、普段以上に本当に負けたくないという気持ちが強かったかなと思います。選手皆も、今大会の今までの緊張感とはまた違う別の緊張感があったのかなと思います。

今回の試合では自分たちのピックマップを落とす形になりましたが、そこからのヘイヴンでの大勝利。スプリットでは一時不利な状況もありました。チームの心境はどのようなものがありましたか?

Laz:アイスボックスは本当に不甲斐ない試合でした。個人的な感覚になってしまいますが、ちょっと声が掠れているのを見て気づいていた方もいたかも知れないんですけど、この2日間、あまり自分の体調が良くなくて。

1試合目、病み上がりでフルに出せないかなみたいな気持ちでいっちゃったら、声が本当に出なくて、それが皆に感染しちゃって。皆が静か目であまり喋らない状態になっちゃって。

僕のせい、誰かのせい、と言ったわけではないですけど、そこから伝達ミスによる細かい所、ちゃんと作戦を考えるということに繋がらなくて、結構悪い負け方をして、もの凄く悔しくて。

そこから自分を蹴り飛ばしたくなるくらい結構ストレスが溜まってて、ヘイヴンでも絶対に勝ってやるという気持ちで挑んで、そこから勝てるようになって、今大会で負けていたヘイヴンで取れて凄く良かったです。

アイスボックスからヘイヴンに移り変わるときに、何か自分の中で切り替わるきっかけはありましたか?

Laz:そうですね、「もう何やってんだ!」みたいな。絶対に後悔はしたくないとは思ったので、死にものぐるいで取りに行って、実際取れて凄い嬉しくて、良かったです。

悔しい負け方が多かったヘイヴンでしたが、今回は13-2という大差で決着がつきました。チームとしての勝因として大きかったものは何でしたか?

JUNiOR:そうですね。ヘイヴンで負けてしまった後、我々も反省会とか色々な見直しを選手共々でして、それで「こうした方がいいんじゃないか」というのは出ていたので、そういったところの修正をして、あとはPaper Rexの戦うスタイルですね。

スタイルとかもしっかり打ち合わせをして試合に臨んだので、今回は打ち合わせの対策、そしていつもの自分たちのプレイの改善点、この2点が上手く噛み合って、良い感じに戦えたのかなと思います。

パブリックビューイングでオフラインで観戦されている方、ウォッチパーティーなど、沢山の方々が応援してくださいました。応援してくれた皆さんに向けた一言、そして明日への意気込みをお願いします。

JUNiOR:まず、応援してくださった方々、日本は朝早かったと思うんですが、本当にありがとうございます。本当に皆さんの応援の熱意は、我々にも伝わってきています。この応援にお答えできるように次の試合もまだありますので、頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

Laz:インタビュー中もピリピリしちゃってる感じがして申し訳ないですが、皆さん本当に応援ありがとうございました。全部僕達の力になってます。ここまできて、本当に絶対に勝ちたい試合なので、全力でぶつかっていきます。応援よろしくお願いします。

本配信インタビュー(リンク

スプリットでは非常に接戦となりました。とても難しい戦いだったと思いますが、いかがでしたか?

Dep:本当に相手のペースに飲まれないようにと、何度も皆で声を掛け合って。本当に難しいマップでした。

Dep選手にとって、今回がVALORANTでの初のLAN大会だったと思います。ここまで来れると思っていたのか、そしてここまで来れたことに対してのお気持ちをお聞かせください。

Dep:今回は僕ら的には「ベスト8まで進めたら凄いよね」という話をしてここに来ています。本当にここまで来れていることが今は信じられないんですけど、今は自信になっています。

ここまで来れた秘訣などがあれば教えてください。

Dep:そうですね、ゲームの中でもゲームの外でも本当に皆が仲良くやってて、ずっと。それが大会中に危ないシーンになっても皆で励まし合えるというのが秘訣だと思います。

東京ではパブリックビューイングが行われていて、物凄い盛り上がりようでした。日本の今の熱狂について、どのようにお考えでしょうか?

Dep:まずはありがとうございますという感じなんですが、今はこんなに色んな人が観てくれて、応援してくれて、一緒に喜んでくれて、びっくりっていうか。本当にありがとうございますという感じです。

明日はBO5で初の北米チームとの対戦になります。OpTic Gaming戦に対するお気持ちをお聞かせください。

Dep:今日PRXに勝って、僕たちがアジアに残っている最後のチームなので、「アジアは強いんだぞ」というのを見せるべく、OpTic Gamingを倒したいと思います。

20 コメント

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  1. 応援はもちろんしてたけど、かなり厳しいかなって見てた
    まじでおめでとう、BO5でも勝ってくれ
    #ZETAWIN

    そして管理人さん迅速な記事ありがとうございます!

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  2. なんでこんな早いんだろうって思ったら執筆中で草

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  3. アジア最強 ZETA DIVISION

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  4. 1マップ目で完全に負けたかと思った;;
    本当になにかやってくれるなこのチーム

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  5. アイスボックスはDepLazが撃ち合いの調子悪くどうなることかと思ったがヘイヴンで圧倒したの見て勝てると思ったわ
    スプリットもとてもいい試合だった
    PRXもめちゃくちゃ強かったけどよく勝った!
    3位以上確定おめでとう!GG!ZETAWIN!!

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  6. 嘘のような本当の話
    #ZETAWIN

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  7. もう優勝までいっちゃえ〜

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  8. アイスボックス負けた時は絶望したけどヘイブン13-2からスプリットで互角に殴り合った上で勝つのは格好良過ぎる
    ここからはもっと大変だけどどこまでも勝ち進んで欲しい! #ZETAWIN

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  9. 選手の体調面が心配ですがなんとか踏ん張ってほしい!ZETAWIN!

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  10. Havenも戦えるMAPだって分かったの大きい
    DRX戦で負けはしたけど、Ascentもやれてたし

    Bo5だけど全然希望あるわ

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  11. 体調がよろしくなさそうなのは不安材料だな
    ヨーロッパって日本より乾燥してるから喉に来るんだよな特に寝るとき

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  12. ローワーファイナルもbo5なのか
    さすがにローワーから上がるのはキツイな

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  13. FnaticNiPのときは大泣きしたけどもはやこの試合見て出るのが笑みしかなくなってきた
    本当に突き進んでいってほしい

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  14. 勝利が当たり前になっている自分が恐ろしい

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  15. これでEMEA,BR,KR,APACに勝利
    Opticに勝てばNAに勝利でGS2連敗で敗退したLATAM以外の全地域に勝ったことになる
    これを1大会でやってるのすごいなあ
    どこの地域にも通用してる

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  16. lazの表情がちょっとナーバスな感じだったから気にはなってた
    体調だけは崩さず最後までいってくれ…

    てか得意のアイボ落として今まで一度も勝てなかったヘイヴンを
    今まで一度も負けてないPRXにボロ勝ちするの見ててもわけわからんかった
    何一つ予想が当たらん

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  17. 今大会で一番試合数多くて経験値凄そう
    逆にLLLは一番少ない

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  18. ZETAが今回このまま優勝してその後黄金期を作る
    6,7年後に一度凋落するも2032年にsugarzeroを軸にチームを再編
    その年のchampionsで1マップも落とさず全勝優勝、superzeroは通算10度目の世界大会優勝を達成

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    1. メタがコロコロ変わるゲームだからそういう伝説は難しそうやな

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