明日7月17日、VCT PACIFIC 2025 Stage 2のグループステージ初戦でDetonatioN FocusMeと対戦するZETA DIVISIONですが、デュエリストを担当するTenTenと韓国公式キャスターのBINBONの対談動画がVALTOURで公開されました。以下、抄訳した文章を掲載しています。

自己紹介をよろしくお願いいたします。

こんにちは!ZETA DIVISIONでエントリーを担当しているTenTenです。よろしくお願いいたします。

TenTen選手はMeteor選手の実の弟です。最初プロフィール写真を見た時は「あまり似ていないな」と思ったのですが、眼鏡をはずしたMeteor選手を見たら「確かに...!」といった感じでした。ファンの間では当たり前の情報かもしれませんが、今回はTenTen選手に関するいろいろなことを聞いていきたいと思います。まずは年齢を教えてください。

2003年生まれの22歳です。

2003年生まれ!若いな~。今でこそプロゲーマーという言葉が当たり前になっていますが、私たちの世代で「ゲームで飯を食う」と親に話せば、すごい反発がありました。TenTen選手は親からの反対はありましたか?

小さいころから、兄のMeteorも僕も「やりたいことをやりなさい」といったニュアンスでした。2人とも親に「プロになる」といった時も、全然OKといった感じでした。逆に「何か手伝えることある?」と言ってくれて、パソコンやデバイスを全部揃えてくれました。本当に応援してくれています。

兄弟でプロゲーマーは本当にすごいことだと思います。ちなみに、ゲームを始めたのは何歳くらいでしょうか?

言っていいのか分かりませんが、5歳くらいだったと思います(笑)。

5歳!?英才教育ですね。

はい(笑)。お父さんの膝の上に座り、一緒にサドンアタックをやっていました。父がゲーム好きだったので、兄と一緒に3人でやっていました。今思えば、あのころから始まっていたのだと思います。

「俺の番!俺の番!」ってなるやつですね(笑)。普通だったら、母親に「子どもに何やらせてるの!」と怒られそうなですか、そうはならなかったのですね。

小さい頃から、兄と自分のPCが一台ずつありました。年齢も近いので、ずっと2人で何か面白いゲームないかなと探して遊んでました。サドンアタックやCSOをプレイしていましたね。中学に入った頃には、League of Legendsにドはまりました。兄と一緒にプロを目指して練習してました。しかし、FPSもずっと続けてて、Rainbow Six Siege、Overwatchもプレイしていました。

そして、VALORANTがリリースされるといったときに、兄に「一緒にやろうよ!Riot Gamesのゲームだし、絶対面白いよ!」と声かけました。しかし、兄は「俺はLoL一本で行くから」とずっと断られていました。それでも、僕は「一緒にやろうよ!」って頑固に言い続けてたら、兄もだんだんと折れてきて、一緒にやってくれるようになりました。それがベータテストの時期で、あの頃からずっとVALORANTを2人でやってきました。

VALORANTをやっていない時期もありましたよね?

はい、ちょっと休んでいた時期もありました。しかし、その間に兄が急にハマってて、「楽しそうだな~」となり、また再開しました(笑)。

以前収録で会った時に「兄にはきちんと頑張ってほしい」って言っていました。人生の分かれ道で兄がいたからこっちを選んだみたいに、兄の存在はTenTen選手の人生のターニングポイントになったかと思います。今は2人ともプロとして成功していますが、高校の頃に悩みはありましたか?高校2年生や3年制の頃、他の道を考えたりしたときはありましたか?

高校生のときはまさにそういう葛藤がありました。「学校に通いながら、本当にゲームちゃんとできるのかな…?」と悩み、「いっそのこと学校を辞めてゲームに集中したい」って気持ちが強くなってきました。そして、最終的に退学することに決めました。その時が、初めて親とぶつかったタイミングでした。

初めて母が本気で怒ったのです。「ゲームするのはいいけど、学校やめるのは絶対ダメ!」と。「辞めるなら、ちゃんと試験受けてからにしなさい」と条件を出され、約束通り高卒認定試験をすぐに受けて合格し、その後はバイトしながらゲームに打ち込んでました。

母も父も、基本的には「やりたいことをやれ」というタイプなのですが、それでも「最低限守るべきラインは守れ」という考えはしっかり持っていました。「やるならちゃんとやりなさい」というスタンスでした。

なるほど...。VALORANTで初めて加入したプロチームを教えてください。

最初のチームはNORTHEPTIONです。兄が活動していた日本のチームで、そのすぐあとに自分が加入しました。

最近は韓国の選手がどんどん日本に挑戦していますが、当時はまだ珍しかったと思います。最初はどうでしたか?

当時日本のチームで活動していたのは珍しかったと思います。そして、兄が使ってた「日本語メモ」みたいなノートがあったのです(笑)。それを自分も使わせてもらい、「こういう時はこう言う」ってフレーズが書いてあって、それを見ながら日本サーバーでプレイしてました。

最初は日本語メモから始まったんですね。

はい、そこから少しずつ話せるようになってきました。

NORTHEPTIONでプレイした後は、どのチームでプレイしましたか?

NORTHEPTION時代は成績も良く、Tier 1からもオファーがたくさん来ました。

どこから来たか教えていただくことはできますか?もう2年前の話だし、他の選手もみんな暴露してるよ(笑)。

当時オファーを頂いたのは、RRQとGEでした。

えっ?RRQといえば、あの事件がありましたよね。

あー...そうですね。fl1pzjder選手との件ですね(苦笑)。当時はまだ若くて軽率な発言をしてしまいました。そのせいでチャンスが一つ消えてしまったのです。

なるほど...。それで日本のチャレンジャーズで活動しながら、今に至る感じですね。NORTHEPTION → FAV gaming → T1 Academyですよね。T1に加入した経緯を教えてください。

日本で2チーム経験した後に、「一度、韓国のチームも経験してみたい」と思いました。母国語でスムーズにコミュニケーションを取りながら、自分がどこまで実力を出せるのか見てみたかったのです。しかし、韓国のTier 1はすごく層が厚いじゃないですか。そんな中、ちょうどT1が再建のタイミングで、これはチャンスだと思い、自分からAutumnコーチに直接連絡しました。

自分から連絡したんですね! トライアウトを受けることができたのでしょうか?

はい、ちょうど本来トライアウト予定だった選手が抜けたため、急遽空きができたのです。そこで自分に声がかかり、最初はコントローラーでテストを受けました。しかし、急にデュエリストをやらされることになり、「え、またエントリーやるの?」といった感じでした(笑)。そこで、最初のトライアウトを失敗してしまいました。

しかし、コーチが「じゃあ一週間後にセンチネルでやってみようか」って言ってくれて、次のテストはセンチネルで参加しました。撃ち合いの調子も良くて、結構良い評価をもらえました。

T1加入直前だったんじゃないですか(笑)?もしかして、そのタイミングでMeteor選手がやってきたのでしょうか...?

はい、急に兄がT1に加入するという話が入ってきました(笑)。

まさかの兄が弟の未来を阻む展開に?!もし、Meteor選手がT1に加入しなかったら、TenTen選手がT1のセンチネルだった可能性もあったってことですね。世界線がこじれる感覚がありますね(笑)。

そうですね(笑)。だからちょっとだけ、「兄貴ぃ〜」となりました。

しかし、その時はTenTen選手の実力もちゃんと認められていたってことですよね?

はい、あの時は「これはいける!」って感触がありました。そしたらいきなり兄が入ってきて、「あ、ごめん、TenTen。メインチームはは無理だけど、アカデミーならどう?」って言われました。

T1側も、TenTen選手を逃したくなかったのではないでしょうか。いつか「兄弟で一緒にやらせたい」と思ったんじゃないでしょうか。

それもあると思います。

しかし、そこから突然ZETAの話が来たって流れでしたよね?経緯を教えていただけますか。

T1AとZETAでよくスクリムをしていたのですが、ZETAのDep選手が手首を痛めたと聞き、それでZETAのアカデミーの選手たちが代わりに参加していたのですが、その時に自分もちょこちょこスタンドインで参加していました。そして、その度に毎回30キル以上とか出していて、かなり活躍できていたのです。エージェントプールもZETAと被っており、それで正式にオファーをいただいたという感じです。

正直めちゃくちゃ驚きました。ZETAは“再建中”という感じもなかったですし、「純日本チーム」ってイメージが強かったです。ZETA自身もそれを大事にしてたと思っていました。

実はZETAのことずっと追っていました。ZETA DIVISIONがiZu選手にオファーを送っていた時期があり、その流れで兄にもオファーが届いていました。おそらく、ZETAは韓国人選手を定期的にチェックしてたんじゃないかなと思います。

なるほどこの流れめちゃくちゃ面白いですね。Meteor選手のおかげで日本語の勉強が始まり、そのままNTHに入り、兄の後を追うようにキャリアをスタートして、FAVにも行って、T1ではテストを受けて、そしたら兄が「やぁ、俺がT1入るわ〜」と登場して(笑)。それで加入したT1で結果を出して、ZETAに繋がったんですね。ZETAでは2試合パシフィックリーグに出場していましたが、どうでしたか?

2試合だけだったので、終わるのが早すぎたな〜って感覚はあります(笑)。ただ、自分の中では結果を残せた場面も結構ありましたし、もちろん悔しい部分もありましたが、次のチャンスが来たときには、もっといいパフォーマンスを見せられるなという手応えはありました。

2試合だけでもしっかりと存在感はありました。その分、ファンも今後に期待していると思います。Stage 1はすぐに終わりましたが、今はStage 2に向けて動いていると思います。今のZETAはSugarZ3ro、Dep、Xdll、CLZ、そしてTenTenの5人ですが、チームの雰囲気はどうですか?

最初はみんな日本に帰国し、自分も韓国で休んでました。そこで、再集結して練習を始めたのですが、今めちゃくちゃ調子が良いです(笑)。

ちょっと期間は空いたんですね。

はい、この前は大会期間中なのに、合流したのが大会の2日前とかで、最初は雰囲気も暗くて、ほとんどコールもありませんでした。スクリムでも「あ〜、ダメだこれ…」みたいな空気でした(笑)。

そこでもう限界が来て、「もう一回全員で話そう!ケンカしようぜ!」となり、本気で話し合いました。「喧嘩しないと無理だ!」と(笑)。SugarZ3roも不満を言い出してくれて、みんなも「実は俺も思ってた」となり、いろんなことを話しました。そこから徐々にまとまり、今はチームとしてかなり良くなってきてると思います。

やっぱり、SugarZ3roが中心にまとまってきたって感じなんですね。彼はZETAの“核”みたいな存在ですもんね。ちなみに、その前まではスクリムの勝率はどれくらいだったのでしょうか?

30%?いや、もっと低くて20%とか...。

そんなに負けてたんですか!?(笑)

はい、本当にほとんど負けてました...。

今はどのくらいまで上がっているのでしょうか?

今は80〜90%くらいまで上がってきています。パシフィック上位チーム相手にも、普通に戦えるようになってきています。

Stage 2、ZETAファンの期待も高まってきていると思います!

はい、自分としても早く大会が始まってほしいです!

やっぱり、見せたいものがあるんですね。ZETAは注目度の割に、最近は結果が出てないところもありますし。

そうなんですよね...。そこがもどかしいです。

最近のZETAは前とテンポや戦い方はちょっと違いますか?昔は「アイスボックスのメタチーム」ってイメージでしたが、今はそうでもないような気がします。

そうですね、今はどのマップでも自信持ってプレイできてます。

楽しみです!ところで、ずっと気になっていましたが、「Tenten」という選手の由来を教えてください。

実は、Naver Webtoon(韓国の漫画アプリ)にあるバスケ漫画が元です。その漫画にTenTenという、小さくてよく食べるキャラクターが出てきます。

兄(Meteor)の選手名の由来と全然違いますね(笑)。

もともと選手名にこだわりがなく、最初は「Meteor」とか「Metaeyoung」にしようかなと適当に考えていました(笑)。

その「Metaeyoung」みたいなのはちょっと真面目すぎて逆に微妙ですね(笑)。やっぱり「TenTen」の方がしっくりきます!

僕もちょっとそう思います(笑)。あとは発音も簡単ですし、日本の人にも好かれそうだなと思いました。

確かに日本っぽい響きがありますね。

そのため、実は日本を意識してつけた名前です。日本で選手をやると決めていたので、それに合わせて考えた選手名なんです。

NTHに始まり、T1Aを経て、今はZETA。日本と韓国を行き来していますが、もしまた移籍するとしたら、どこに行きたいですか?

正直に言うと、T1のメインチームに戻りたいです。

コーチに「また俺の姿を見せたい」といった気持ちでしょうか?ロールはやっぱりデュエリストでしょうか?

正直ロールはどこでもいいです。自分としては、T1で一度はプレイしてみたいといった気持ちが強いです。

やっぱり韓国語でコミュニケーションできるのは安心感がありますよね。

はい、本当に気持ちは楽です。

また、兄と同じチームに入りたいって気持ちはあるのでしょうか?

めちゃめちゃあります!ずっと兄と一緒のチームでプレイしたいと思っているのですが、その頃には兄が兵役に行っちゃうかもしれないので、いつそれが叶うかは分かりませんが、もし叶うのであれば、本当に嬉しいです。兄と一緒のステージに立ちたい気持ちはずっとあります。

ちなみに、よく聞かれると思いますが、Meteor選手とTenTen選手、どっちがゲームが上手いのでしょうか?

みんなは兄の方が上手いと言いますが、個人的には僕の方が勝ってると思います(笑)。スクリムでアイソ使って兄と対面したときとかは、全部勝ちます(笑)。

もともとは兄の方が上と言われていましたが、今は弟が上なのでしょうか?

はい、最近は僕が勝ちます(笑)。「アイソ対面なら負けないぞ!」と兄に言っていますし、負けた兄もちょっと悔しがってました(笑)。

今後、パシフィックで対戦してみたいチームはありますか?

T1です。

やっぱりT1なんですね(笑)

ぶっ潰すつもりで行きます!

今回はグループも同じですよね。

はい、そうです。T1 Home Groundで、26日に試合はあります!

T1のホームで兄弟対決!?ステージに上がるとき、兄弟で拳合わせて、みたいな熱いやつ期待してもいいでしょうか?

実は、両親に「兄と一緒にステージに立つところを見せたい」って話していて、兄とも「ステージで会ったらハグしよう」と約束しています。

兄弟で抱き合った後に、お母さんが写真撮って、お父さんが「おぉ〜!」ってなってるの想像できます(笑)。ご両親、絶対誇らしいと思います。

そうですかね?(笑)

ほんとだよ、家族写真とか撮ってさ。Jingggのお母さんなんて、昔の写真毎日持ち歩いて応援していますよ。兄弟が同じ舞台に立つことは、スポーツでもそうそうあることじゃありませんし、特別な場面になると思います。

両親はいつも深夜に起きて、テレビで試合を見てくれています。今回、僕と兄の両方が出るので、初めて現地に観戦しに来てくれます。

それはもう感動モノだよ...!

ちょっとしたサプライズ用意しようかなと思っています(笑)。

試合に勝ったら、ステージインタビューで「お母さん、お父さん、ありがとう〜!」とか言う流れあるんじゃないかな(笑)?では最後の質問です。ライバルって思ってる選手と、尊敬してる選手を教えてください。

ライバルと聞いて思いつくのは、やっぱりJemkinです。日本のチャレンジャーズに出場していたとき、初戦の相手がJemkinで、そのとき本当に悔しい思いをしました。スコアも近く、ずっと1位2位を争ってた感じでしたね。あと、実はJemkinは僕の大ファンなんです(笑)。

意外な関係性ですね(笑)。

一緒にメイドカフェに行ったりしました(笑)。

え!2人でメイドカフェ!?Jemkinのことが大好きなんですね(笑)。

いや、大嫌いです(笑)。本当に(笑)。

本当ですか(笑)?一緒にご飯も食べたんでしょ?

はい、2時間半くらいVALORANTの話しかしていませんでした(笑)メイドカフェ終わったあとも、別れるときに「またデュオ組もうぜ」と(笑)。

VALORANTのことしか考えていないんですね(笑)。尊敬してる選手を教えてください。

Zekkenです。

どんなところを尊敬しているのでしょうか?

まず見た目がカッコイイじゃないですか(笑)。それにプレイスタイルも理想的で、エントリーとしての動き、あれはみんな憧れます。

TenTen選手にとって、世界一のエントリーはZekkenってことでしょうか?

そうです!しかも、T1AのブートキャンプのときにランクでたまたまZekkenと会い、向こうから「こんにちは!」って挨拶してくれて、その瞬間ファンになりました(笑)。

それはファンになるしかないやつですね(笑)。TenTenのライバルはJemkin、尊敬する選手はZekkenということですね。今回のインタビューではデビューのきっかけから、幼少期、Jemkinとのメイドカフェの話までたくさんいろいろなことが聞けました(笑)。最後に一言、ファンの皆さんに向けてメッセージお願いします!

Stage 1はあまり時間もなく、自分のパフォーマンスをちゃんと見せられなかったことが悔しかったです。しかし、今はStage 2に向けてめちゃくちゃ良い雰囲気で進んでいて、きっといい試合ができると思います。特にT1戦は、僕にとっても一番大事な試合です。T1ファンの方の中には、僕のことを応援してくれてる人もいますし、その試合で勝ったとしても、どうか嫌いにならないでください(笑)。応援よろしくお願いします!

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