元G2コーチがJonahPの離脱に苦言「正直理解できない。3つ以上のロールを国際大会プレイオフ級の水準で任せられる選手なんて、世界に5人もいない。」

欧州を拠点に活動するeスポーツチームのG2 Esportsは今日、VALORANT部門に所属するJonahPをロスターから外すことを発表しましたが、この変更を受けて、G2 Esportsで戦略コーチを務めたAnderzzが「この決断は理解できない」と苦言を呈しました。

「正直、G2 Esportsのこの決断は理解できません。率直に言わせてもらいますが、JonahPはこのゲームにおける『フレックスプレイヤーのマウントラシュモア（殿堂入りのような意味）』の一人です。1つの大会の中で、3つ以上のロールを国際大会プレイオフ級の水準で同時に任せられる選手なんて、世界でも5人もいません。」

「よく 『チームの文化を支えるグルー・ガイ（潤滑油的存在）』 が評価されますが、トップ中のトップでは『戦略面のグルー・ガイ』が必要になることがあります。チームが勝つために必要なロールなら、文句ひとつ言わず、自ら進んで、しかも最高水準でその役割をこなせる選手のことです。難しい仕事にも前向きで、そのすべてを全力でやり遂げる覚悟がありました。今回の決断に至るまで、どのような優先事項が考慮されたのか、自分にはまったく理解できません。新しいメタに入るタイミングでも、いや、どんなメタであっても同じことが言えます。」

「本当に難しい状況だと思います。というのも、このタイミングはロスター編成のスケジュール的に最悪と言っていいでしょう。しかし、それでも『彼の授業が再開される（JonahPのニックネームがProfessorであるため、シーン復帰を授業に例えている）』まで、そう長くはかからないと確信しています。」

Crazy decision honestly...

I'm just going to say it how it is: Jonah is on the Mount Rushmore of Flex players in this game. One of less than 5 in the world I would trust to simultaneously play across 3+ roles at an international playoffs level in one event.

People frequently… https://t.co/xUbmbNdNEC

— Martin "Anderzz" Schelasin (@AnderzzTV) November 12, 2025

声明の最後では発表タイミングについても指摘しており、VCT 2025のオフシーズンは終盤に入り、Sentinels、NRG、Cloud9など、ロスターの再編成を終えたチームも多い中でのロスターからの離脱発表となったため、「次の所属先を見つけることが難しくなる」と意見しました。なお、G2 Esportsはtrent、leaf、valynとの契約更新を発表しており、Red Bull Home Ground 2025の開幕も近づく中で、残る1人の選手はいまだ不明となっています。