FURIAが2026年シーズンのロスターを発表、ブラジル人主体ロスターから多国籍チームへ再編

ブラジルを拠点に活動するeスポーツチームのFURIAは12月2日、2026年シーズンに向けたVALORANT部門の新ロスターを発表しました。artzin、eeiu、koalanoob、nerve、alymの5人がスターティングメンバーとして名を連ね、shaWとKaminoの2人がコーチに就任します。また、basicは6人目の選手として引き続きチームに残留します。2023年にリーグに参戦して以来、リーグ下位で低迷が続いていましたが、ブラジル人主体だったロスターを刷新し、北米選手中心の多国籍体制へ移行します。

2025 tem sido o ano da pantera. Agora, só tá faltando uma peça encaixar: É hora de acionar nossos agentes secretos!

Bem-vindos ao protocolo #FURIAVAL
🇧🇷 @1artzin - Sentinela
🇧🇦 @777eeiu - Iniciador
🇮🇹 @Koalanoob - Flex
🇺🇸 @9nerve - IGL/Controlador
🇰🇬 @alym_val - Duelista
🇧🇷… pic.twitter.com/pMe23dMSqy
— FURIA (@FURIA) December 1, 2025

チームの主力となるのは、100 Thievesで2年にわたりリーグを戦い抜いたeeiuです。100 Thievesは好不調の波があったものの、リーグ首位に立ったほか、Masters Shanghaiでは4位に入賞。2年間での国際大会出場回数は1回だったものの、アメリカリーグトップクラスのイニシエーターとして高い評価を得ていました。今回新たに加入したFURIAでもイニシエーターを担当します。

また、eeiuはM80時代のチームメイトであるkoalanoobと再会します。2人は2023年にM80でともにプレイし、2023年のアセンショントーナメントでは決勝でThe Guard（現G2 Esports）に敗れたものの、準優勝を収めました。koalanoobは2024年もM80に残留しましたが、再びアセンション準優勝となり、昇格を逃します。2025年シーズンにNatus Vincereへ加入し、EMEAリーグに参戦しましたが、Stage 2を前にベンチ入りとなりました。キャリアを通じて主にデュエリストを務めてきたkoalanoobですが、FURIAではフレックスロールに挑みます。

alymとnerveの2名はQoR Gaming出身の若手注目株の選手で、今シーズンから初めてインターナショナルリーグに挑戦します。QoR Gamingでは今シーズン序盤こそ苦戦したものの、Split 3で調子を上げ、ENVYやWinthrop Universityといった強豪を破り3位に食い込みました。アセンション進出も目前まで迫りましたが、TSMとの5マップに及ぶ接戦でチャレンジャーズリーグ敗退となりました。FURIAではalymがデュエリスト、nerveがIGLとして加わります。

最後は、チーム唯一のブラジル出身選手としてartzinがロスターに加わります。過去2年間MIBRに所属し、aspasと合流した2025年シーズンは国際大会への出場を果たしました。幅広いエージェントプールを持ち、IGLも担当したほか、VALORANT Champions 2025で6位に入賞するなど、国際舞台でも存在感を示しました。FURIAではセンチネルに復帰し、チームの土台を支える役割を担います。

新たに7名の選手・コーチが加入したFURIAのロスターは以下になります。チームは12月4日に行われるオフシーズン大会のSentinels Invitational 2025に出場予定で、Sentinels、Shopify Rebellion Black、100 Thievesと対戦します。