スペイン・バルセロナで開催されたVCT EMEA 2026 Stage 2のグランドファイナルでKarmine Corpに敗れ、惜しくも準優勝となったTeam Liquidですが、同チームに所属するKicksがアカデミーチームでの経験や今シーズンの振り返りをVLR.ggのインタビューで語りました。

今日は求めていた結果には届かなかったと思いますが、ローワーブラケットを駆け上がり、このグランドファイナルにたどり着いたことについて、チームとしてどう感じていますか?

ローワーブラケットでの快進撃は素晴らしいものでした。プレイオフ直前のKC戦や、プレイオフでのFUT戦といった、本当に惜しかった試合で敗北した後、気持ちをリセットする必要がありました。本当に接戦でしたし、最初はそこから立ち直るのに苦労した部分もあったと思います。しかし、再び調子を取り戻し始めると同時に、本当に自信を感じていました。

決勝でも、アセントとサミットではもっと良いパフォーマンスを見せることができたはずだと思っています。サンセットに関しては、ほとんど練習していなかったので、正直そこまで多くを期待していたわけではありませんでしたが、アセントでは間違いなくもっと良いプレイができたはずですし、サミットに関しては100%私たちが勝ち切るべきでした。

もし、第5マップまで持ち込めていれば、どうなっていたか分かりませんが、全体的に見れば、立ち直ることができたという点では良い手応えを感じています。ただ、やはりあのような形で決勝が終わってしまったこと、特に最後のマップの終わり方に関しては本当に悔しいです。

Kicks選手個人として、Championsの舞台に戻ってくることについてどう感じていますか? 以前はTeam Vitalityで出場されましたが、今回はTeam Liquidとしての出場になります。シーズンの終盤に、ロスターの欠員を埋めるという予期せぬ形で呼ばれた身として、再びChampionsの舞台に戻ってきた今の心境はいかがですか?

本当に、本当に最高の気分です。というのも、去年は私にとって非常に厳しい1年で、特に終盤は本当に辛かったからです。最初は順調だったのですが、終盤にかけては個人として本当に苦戦していました。自分のロールをスモークに変更したのですが、自分の思い通りに進んでいないように感じていました。

シーズン終了後、オフシーズンに入ってからも、本当に厳しい状況に置かれていました。自分がベストなパフォーマンスを発揮できているとは感じられず、少し休みを取る必要がありました。毎日、トップレベルでプレイする、つまり最高の舞台で競技を続ける準備ができていないと感じていたからです。

Team Liquidのアカデミーチームでプレイしたことで、少し自分自身を取り戻すことができました。もう一度プレイすることを楽しむようになり、純粋にゲームの面白さを感じられるようになりました。そして、メインチームでプレイするチャンスをもらいました。その時点でも、まだ少し自信を持てていませんでした。というのも、相変わらず得意ではないスモークを担当することになっていたからです。

しかし、終盤に向かうにつれて、その思い込みを少し乗り越えられたのではないかと思っています。チームの中での自分の居場所をもっと見つけられるようになりましたし、スモークというロールにおいても同じです。時間をかけて、自分なりのプレイスタイルを実際に見つけ出しつつあります。そのため、去年の終盤やオフシーズンにあれほど苦しい状況にいた私が、今こうしてChampionsに出場できるなんて、正直なところ全く予想していませんでした。

Kicks選手は異なるチームで複数のロールを経験してきました。直近ではスモークを担当されていて、先ほどの「思い込みを乗り越えられた」というお話は素晴らしいことだと思います。アカデミーから現在のメインチームへ移るにあたり、苦労したことはありましたか?

それ自体が挑戦の一部でもあったと思います。アカデミーチームにいた時は、私にはVCTの経験があったため、チーム内でもかなり大きな発言力を持つことができました。それに、Tier 2、少なくともアカデミーチームでは、物事がもっとルーズに進んでいました。構造などに重きを置いていなかったので、私自身がその場の状況に合わせてコールする自由度がずっと高かったのです。

改めてロールの話に戻ると、アカデミーチームではイニシエーターをプレイしていたのに対し、メインチームに戻ってきて今はスモークをプレイしているため、やはりそこでまた異なるダイナミクスが生まれました。イニシエーターをプレイしている時は、たとえ私がチーム内でメインでコールを出す人間ではなかったとしても、ミクロなアビリティの使い方の面でラウンドの進み方を決定したり、少なくともチーム全員の意図を確実に一致させたりする上で、かなり自由に動ける余地があると感じていました。

スモークでもそれをすることは可能ですが、特に防衛においては個人での動きが求められる場面が多くなります。そして、私があまり上手くプレイできていなかったのがまさにその部分で、自分一人で決断を下さなければならない個人的な瞬間だったのです。例えばサイトをどのように守るかといった時です。時に自分が常に一歩遅れているように感じていて、それがメインチームに入ってから私が抱えていた最大の葛藤でした。

しかし、先ほども言ったように、プレイオフの終盤に向かうにつれて、その部分の答えを見つけ出せていると感じました。自分自身でこうした個人的な決断を下せるようになりつつ、それを「チームと一緒にプレイすること」や「コミュニケーション」といった私が持つ本来の強みとしっかりと統合できるようになってきたのです。

そういった部分はChampionsが近づくにつれてさらに洗練されていき、チームとさらに連携を深めることで、今よりもっと快適にプレイできるようになると思いますか?

すでにチームの環境自体、あるいはチームの現状の雰囲気はかなり良い状態にあると思っています。特に練習中において、私がこれまで経験してきた中で最高のチーム環境かもしれないと思っています。少なくとも、日々の安定感という面では本当に最高です。

Team Vitalityに所属していた時も、KICK-OFFで優勝した頃はすべてが上手くいっていて、チームの雰囲気も本当に良かったですが、上手くいっていない時は不安定になることもありました。一方で、Team Liquidでは状況があまり良くない時でも、翌日にはみんながリセットしてオフィスに来て、嫌なことは忘れて一緒に楽しむことができていると感じます。

そういった意味で、チームは本当に上手くまとまっていますし、この素晴らしいグループの一員でいられることを、私は心から楽しんでいます。

VALORANT Champions 2026で、EMEA以外の地域で特に対戦したいチームはありますか?

どのチームと対戦することになってもあまり気にしていません。私にとって最後の国際大会からは少し時間が空いてしまいました。前回はバンコクでしたが、それ以来、4回か5回は国際大会が開催されています。多くのチームがメンバー変更などでシャッフルされていますし、そういった新しいロスターのチームとはまだ対戦したことがありませんので、どのチームと対戦しても面白い試合になると思っています。

2027年の大会形式についてお伺いしたいです。Kicks選手は長くプレイされています。Bonk時代にはBonkarやKeikoとプレイしていました。その頃のKicks選手も若かったわけですが、来年からはオープン予選が再び導入されます。新たな形式は若き才能たちにどのような影響を与えると思いますか?

若い選手や経験の浅い選手、そしてTier 2全体にとって間違いなくより良いものになるでしょう。Tier 2以下のチームや経験の少ないチームが、大きな大会へ出場するためにどれだけのチャンスを得られるのか、実際にどう機能していくのかを見るのは興味深いことだと思います。正しい方向への一歩であることは間違いないと思っています。

私がTeam Vitalityに加入したのは基本的に18歳になったばかりの時でしたので、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは予想していませんでした。あと1、2年はTier 2にいた可能性も十分にありましたし、もしそうなっていたら、18歳の若さからプレイしているという経験を得られていなかったかもしれません。

今までのVCTは、少しギャンブルのような部分がありました。運も必要ですし、人脈も必要でした。たまたまトライアウトの日に調子が良かったから、それが上手くいった理由になる、みたいなこともあります。だからこそ、そうした若い選手たちにとっては、先ほども言ったように、間違いなく正しい方向への一歩だと私は思っています。

再びKicks選手のお話に戻ります。ご自身にはまだまだ成長の余地があると思いますか?先ほども言ったように、まだ比較的若いながらも、すでにTier 2とTier 1の両方で豊富な経験を持っています。それでもなお、成長できる余地のようなものがあると感じますか?

同じことを繰り返すようには聞こえたくないのですが、私にとっての大きな焦点はスモークをプレイすること、そして自分自身のスタイルを見つけることでした。少しずつですが、快適にプレイできるようになってきたと思います。まだまだ成長しなければならない部分はたくさんありますが、Championsに向けて何かを変えようとしたり、新しいことを学んだりする時間はもうそれほど残されていないと思っています。

しかし、今後の数年間については、リーダーの役割とまではいかなくとも、実際にコールを出せるようになりたいです。基本的にはもっと自分自身を信じて、実際に声を出していくことが必要だと考えています。

Team Vitalityでの最初の2年間は、私は「チームが私に求めることなら何でもやる」というタイプの選手でした。ロールを変更しろと言われれば変更し、「このラウンドではこれをやって」「ここではあれをやって」と言われれば、常に「私がやります」といった感じでした。弾除け役になるなど、やらなければならないことがあれば何でもやりますといった感じでした。

しかし、これまでの経験を経て、私は今「何が自分に合っていて、何が本当に自分に合っていないか」を自分から発言できる段階に到達しつつあると思っています。そして、自分に合わないことからは離れ、自分自身のために戦うことができるようになってきたと感じています。それでも、まだその面では改善すべき余地がたくさんありますので、今後の数年間で取り組むべき明確な課題だと感じています。

Kicks「Team Vitalityでの最後はプレイしていて心から幸せだと思えなかった。あのストレスから解放されたいと思っていた。」

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