最大同時視聴者数108.9万人を記録し大成功を収めた「VALORANT Champions 2021」ですが、他地域と比較して盛り上がりに欠けるCISコミュニティを懸念する意見が広がっています。

VALORANTがリリースされた昨年6月以降、CS:GOからVALORANTへ転向する選手が続出し、急速な発展を見せるVALORANTの競技シーン。特にアジア、北米、何名では数百人以上の選手がVALORANTへ転向し、大きな盛り上がりを見せています。

しかし、CIS(ロシア、ウクライナ、カザフスタン等)では依然としてCS:GOの人気が高く、Gambit Esportsの優勝で幕を閉じたMastersの最大同時視聴者数は1,500人、そして今回のVALORANT Champions 2021も最大6,000人と他地域と桁1つ違う統計を記録しています。

そんなCISの現状について、Esports Chartsでプロジェクトマネージャーを務めるArtyom Odintsov氏は自身のTwitterで以下のように語っており、CIS地域の問題点や課題を指摘しています。

Artyom Odintsov氏のコメント (Esports Charts, Streams Charts プロダクトマネージャー)

Gambit Esportsの試合には、約100万人の視聴者数が集まりました。しかし、今大会のTwitchのロシア語公式配信の視聴者数は6,000人に留まっています。

スペイン語圏のコミュニティでは、KRÜ Esportsの試合が大きな盛り上がりを見せ、100万人の視聴者のうち30%がスペイン語圏の配信から来た視聴者でした。

Gambit Esportsが前回の世界大会で優勝したことで、CISでも興味を持ってもらえると思っていましたが、結果としてRaibow Six Siegeと似たような経路を辿っています。前回の結果もヨーロッパ、北アメリカでGambit Esportsのファンが増えただけでした。

個人的な見解としては、CISではアマチュアシーンが非常に小さく、プロの公式試合もかなり少ないです。CS:GOではTier1からTier3まで、毎日かなりの数の試合が行われていますが、VALORANTではまずありえません。

また、インフルエンサーへのサポートも十分ではありません。Call of Duty Warzoneを例に挙げると、Recrent(ロシアのストリーマー)もインフルエンサーへのサポート不足に苦言を呈していました。今では彼無しでもCall of Dutyの大会で数千人規模の視聴者を集めることができますが、彼の貢献なしではここまで成長していません。

しかし、VALORANTでは彼のようなインフルエンサーが存在しないので、このような結果になっていると思います。

CIS地域では、Dota 2、CS:GOなど、Valveが展開するeスポーツタイトルの人気が高いことで知られており、Riot Games展開のタイトルはやや盛り上がりに欠けることで知られています。

北米、アジアではCS:GOのTier1で活躍した選手がVALORANTへ転向する流れがありましたが、CISではそのような傾向がほぼ無いと言っても過言ではなく、Dima(KPI Gaming所属)を除くほぼ全ての選手がアマチュア出身の選手です。nAtsRedgard3ffoなど、Gambit Esportsに所属する選手もCS:GOをバッググラウンドに持ちますが、ほぼ無名の状態でVALORANTへ転向しています。

リリースされて約1年半年が過ぎるVALORANTですが、eスポーツタイトルではコミュニティ、アマチュアシーンの盛り上がりと競技シーンの成長が比例することが多いため、CISの今後の盛り上がりを願うコメントがTwitter、vk.comなど、各種SNSで寄せられています。CIS地域の今後の発展は、アマチュアシーン、インフルエンサーイベントが鍵となるでしょうか。

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