先日、Shopify Rebellionのゼネラルマネジャーを務めるSean Garesが「北米のTier 2では八百長や違法賭博が蔓延している」と告発し、調査結果がまとまり次第、正式に報告するとアナウンスしていましたが、本日、自身のYouTubeチャンネルで「競技シーンの闇」として1時間近くにわたる動画を公開しました。

Sean GaresはVALORANTのTier 2シーン、特に北米のチャレンジャーズリーグが深刻な状況に陥っていると指摘しており、動画では実際に違法賭博への関与が疑われるチーム名を公開。いずれも北米リーグのSplit 2に出場していたProsperity Esports、Burger Boyz、Blue Otterの3チームを挙げました。

なお、チーム全体が関与しているのか、あるいは一部の選手が独自に関与しているのかについては、現時点では明らかになっていません。また、調査に協力してくれたLandor所属のTeague、Burger Boyz所属のpractoの2人に、Sean Garesは深い感謝の意を示しました

違法賭博組織の基本的な手口は、試合の勝敗結果を操作し、それによってギャンブルサイトの賭け金のリターンを最大化するというものです。賭博組織が選手らに八百長を持ちかけ、プロフェッショナリズムや倫理観と引き換えに破格の報酬を提示することで取引を持ちかけています。

賭博組織の実行役として最初にSean Garesが名指ししたのが、北米のランクで上位を維持し、プレイヤーとしての実績も持つBrayです。調査に協力してくれたTeague、practoの2人も同じ人物から八百長の持ちかけがあったと証言し、選手たちに最初に接触した行動役と見られています。

スクリーンショットから確認できる通り、巨額の金銭が動いており、依頼された選手たちは「本気を出さない」ことを条件に報酬を得るという流れになっています。中には試合の勝敗を操作する場合もありますが、一般的には1マップ単位での八百長が主流です。動画内の証拠によれば、ある試合の第2マップにおいては13万ドル(約1,850万円)以上の賭け金が投じられ、予想されるリターン金は23万ドル(約3,200万円)を超えていました。

動画では過去の試合アーカイブとともに、疑わしい選手の名前も挙げました。Blue Otterに所属するBob、Fairの2人です(BobはFlyQuest REDに所属しながら、チャレンジャーズリーグにも出場している)。通常では考えにくいプレイが複数見受けられ、試合を操作している可能性があると指摘し、過去の成績と照らし合わせながら、最大限のパフォーマンスを出していないと強調しています。

Brayの存在自体が競技シーンにとって深刻な脅威ですが、実態はさらに深いもので、Sean Garesによると、Brayはこの組織の中心人物ではなく、むしろ利用される側に過ぎませんでした。実際に彼を操っているのが、暗号通貨の組織です。次に名前を挙げたのはPastelAlphaという暗号資産取引コミュニティの創設者であるCookerFlipsです。

CookerFlipsはチャレンジャーズリーグの試合に継続的かつ多額の賭けを行っており、Burger Boyzのある試合では1万1000ドル以上の利益を得ていたとされています。Tier 1の試合では少額の賭けを行っていた形跡もありますが、違法賭博でのベッドを一般的な賭博と偽装する行為ではないかと疑われています。また、Xで定期的に開催するプレゼントキャンペーンも、この隠蔽工作の一環と考えられています。


なお、動画公開後にCookerFlipsはXで声明を公開し、告発された違法賭博への関与の否定した上で、疑惑を晴らすためにSean Garesとの対談を求めました。また、CookerFlipsは今回の違法賭博問題の中で名前を挙げられた人物の1人に過ぎず、実際にはより多くの関係者が利益を得ている可能性もあります。

Sean Garesは動画内で、Tier 2が抱える構造的な問題についても言及。eスポーツチームからのサポートが乏しく、Tier 1への明確な経路が存在しないに等しいことが、多くの選手が短期的な利益を求め、八百長へと駆り立てていると警鐘を鳴らしました。

「違法賭博の実行役は、経験の浅い、切迫した状況にある選手たちを標的にし、八百長などの不正行為を持ちかけています。1試合わざと負けるだけで数万ドルという人生を変えるほどの金額が持ちかけられており、その裏で賭博関係者たちは数十万ドル単位の利益を得ているのです。」

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