先日、カナダ・トロントで開催されたVCT 2025 Masters Torontoで優勝を果たしたPaper Rexですが、優勝できた要因を解説系YouTuberで、現在はGlobal Esportsのアナリストを務めるPlatoonが自身のYouTubeチャンネルで解説しました。以下、動画から要約した文章を掲載しています。
「Paper Rexは、万年2位という成績から脱却し、VCT 2025 Masters Torontoで優勝を果たしました。以前までのPaper Rexはアグレッシブなプレイと読まれやすい作戦が特徴で、特に試合時間が長引くと勝率が著しく低下するという弱点がありました。以下のグラフは、ラウンド時間が増えるにつれての累計勝利を示しています。」
「2024年には試合が長引くと、勝利が大幅に低下していました。彼らには明確な『ラウンド終盤の弱点』があったのです。60~70秒を超えると勝率が急激に低下していましたが、Masters Torontoではそのような弱点は見られませんでした。90秒まで高い勝率を維持できるようになっていたのです。」
「これは、彼らが素早いプレイスタイルに頼るだけではなく、より完成されたチームになったことを示しています。従来の「素早いアグレッシブなプレイスタイル」を保ちつつ、終盤の明らかな弱点がなくなっていたのです。撃ち合いだけに頼るのではなく、マクロ的な判断によって、多くのラウンドを勝ち取るようになりました。G2 EsportsやFNATICといった構造化されたチームに対してもです。」
(2/5) Paper Rex were able to keep their fast and aggressive identity, but no longer had a glaring weakness in the late round.
— Platoon (@PlatoonVAL) July 3, 2025
Paper Rex started to win way more rounds off of macro decisions, rather than only relying on big fights - even against methodical teams like G2 or Fnatic pic.twitter.com/QXFVZ38Wb0
「その大きな要因は、コーチングスタッフの活躍、そして、PatMenとf0rsakeNの貢献です。PatMenの加入により、エージェントプールが拡大し、新たな作戦を取り入れられるようになりました。加入してすぐにPaper Rexのシステムに適応できた柔軟性に加えて、他のメンバーと同じくらいアグレッシブにプレイできた点がラウンド終盤の強化に貢献しました。」
「また、f0rsakeNはJingggとともに元々は「キレキレのデュエリスト」として知られていましたが、2023年ごろからフレックスに移行し始めました。そして、2025年には31%という驚異的なクラッチ成功率を誇る「フレックスの神」へと進化していました。」
「VALORANT Champions 2023では36回中2回しかクラッチが成功せず、クラッチ成功率はわずか6%でした。当時はまだフレックスに慣れておらず、デュエリストのような立ち回りをしていたことが原因でしょう。しかし、2025年は世界最高のフレックスの1人になりました。Masters Torontoでのクラッチ成功率は31%に達し、29回中9回成功させました。今大会で1位の成功率でした。」
「グランドファイナルでのFNATICとの対戦は、彼らの変革を証明する最後の試練となりました。FNATICは、Paper Rexと対照的にラウンドが長くなるにつれて、勝率が大幅に増加するチームとして知られています。彼らはPaper Rexが速攻を仕掛けてくると予想し、それに備えた作戦を用意していたと推測できます。」
「しかし、Paper RexはFNATICの時間のかけるプレイスタイルに屈することなく、忍耐と規律をもってプレイしていました。FNATICに隙を与えないように意識し、逆にFNATICが期待していたようなアグレッシブなプレイを控えていました。」
「Paper RexのMasters Torontoでの優勝は、彼らの努力が報われた結果であり、過去の敗北がf0rsakeNのリーダーシップとプレイスタイルの強化、そしてチーム全体の忍耐力と規律の学習に繋がりました。」



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