DarkZeroやMad Lionsでの活動で知られるTrickが、北米の高ランク帯において、大規模なブースティング、ウィントレード(勝敗の操作)、アカウント販売などを行う組織「Radiant House」の調査結果を自身のXで公開しました。この告発では、北米のチャレンジャーズリーグで活動する複数の現役プロやチームオーナーなどの関与が指摘されています。
動画によると、Radiant Houseは中国を拠点に置く組織とのこと。顧客となるクライアントは高額な予算を持つ富裕層で、中にはアカウントのランク昇格や勝敗操作に10万ドル(約1600万円)以上を費やすユーザーも存在するとされています。ブースターには、主にセミプロやチャレンジャーズリーグで活動するプロ選手が時給40ドルから50ドルで雇われており、イモータル以上のランク帯で毎月500試合以上の不正な試合操作が行われているとされています。
Exposing "Radiant House" the #1 boosting service in Valorant
— Trick (@TrickVAL) July 4, 2026
- Tier 2 pro players are heavily employed
- Connections to ban detection / avoidance
- 500+ boosted / wintraded games in IMM+ elo every month. pic.twitter.com/nwKB6R8TUW
また、アメリカのチャレンジャーズリーグに出場したAzure Dragon Gamingの関与が挙げられています。同チームの共同オーナーであるrubyfpsはRadiant Houseの高額顧客であり、ランクを上げるために約2.6万ドルを組織へ支払ったとされています。また、同じく共同オーナーのantidote_valは同組織の運営者として活動していると指摘しました。
さらに、同チームのデュエリストであるKaoticccは元々ブースターとして活動しており、組織を脱退してプロチームへ加入する際、チーム側が組織に移籍金を支払わなければ永久BANなどの報復措置を科すと脅迫されていたことが明かされています。Radiant Houseでは内部情報の漏洩を防ぐため、所属するブースターの個人情報を収集しており、組織からの離脱者や情報漏洩者に対しては家族への嫌がらせや恐喝が行われていたとされています。
また、組織の中心とされていたCasperという人物は、検知を回避するためにチート撲滅団体「Anti-Cheat PD」のDiscordサーバーへのアクセス権を悪用し、BANウェーブや検知方法の情報を事前に察知し、メンバーのBANを回避していたほか、競合するブースティング業者を意図的にBANに追い込んでいたとされています。この告発に対しては、Riot GamesのアンチチートアナリストであるGamerDocが反応し、Xで以下のように言及しました。
「これらの情報について調査を行います。ただ、Casperは過去に何度もBANを受けている有名なブースターです。表向きは更生し、自身の利益のために競合のブースティング業者の情報を流しているだけなのか、あるいは本当にこちらに協力してくれているのか、その実態は半々といったところです。しかし、彼が再びルールに反すれば、私がいつでもBANを下すことは本人も自覚しているはずです。」
「私たちが受け取るすべての通報と同様に、相手の真意までは分かりかねますが、不正行為を確認した場合は即座にBANを行います。実際のところ、最も有益な報告は一般のランク戦を楽しんでいるプレイヤーからではなく、ブースターやチーター自身から得られることが多いのです。」
I'll investigate some of these leads, but Caspere is a known booster who has already been banned several times in the past. Supposedly he's reformed and just provides intel on the opposition only to benefit himself, or actually helps it's a 50/50 but he knows that I always ban…
— GamerDoc (@ItsGamerDoc) July 4, 2026
北米のランク関連のスキャンダルでいえば、2025年にもキャスターのSean Garesが試合操作の横行を告発する動画を公開し、Riot Gamesが公式な調査を開始する事態となっていました。今回の告発リストにはFlyQuest REDやShopify Rebellion Goldでのプレイで知られるSonderをはじめ、Zajin、Furbsaといった高ランク帯の有名選手が多数含まれていますが、Riot Gamesによる調査の進展や、北米のチャレンジャーズリーグへの影響が懸念されます。


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