ウクライナを拠点に活動するeスポーツチームのNatus Vincereに所属し、今月で36歳を迎えるANGE1が、VALORANTの競技シーンから引退することを表明しました。Counter-Strikeから続く20年の選手生活に終止符を打ち、今後はコーチとして新たな道を歩みます。

「ゲーム人生20年に幕を下ろします。少し休養を取った後、トップで競い続けるには自分にとってあまりにも多くの集中力とエネルギーが必要だと理解しました。過去2年間全力を尽くしましたが、期待と現実は残念ながら一致しませんでした。それでも自分のゲームに対するビジョンは信じています。この長いキャリアの中で多くのことを学びました。悲しむ必要はありません。1つの旅が終わり、新たな旅が始まるのです。来シーズンからはコーチとして挑戦します。」

現在35歳のANGE1は、2005年にCounter-Strike 1.6の競技シーンに参入。HellRaisers、DTS Gaming、forZeなどロシア・ウクライナ圏のトップチームでプレイし、2000年代の黎明期から10を超える国際大会に出場しました。初めて出場したオフライン大会はDTS-Cup 2006で、現チームメイトのhiroが生まれた年でもありました

2012年にCS:GO移行後はVirtus.pro、HellRaisersでプレイし、特に7年間所属したHellRaisersでは計9回のメジャー大会(Counter Strikeで最も権威ある大会)、そして数十の国際大会出場を経験し、18万ドル(現レートで約2,600万円)を超える賞金を獲得。当時から若手選手を率いるスタイルが特徴的でしたが、2019年にNAVIから移籍金30万ドルのオファーがあったものの、若手選手に自身の経験を伝えたいためにHellRaisersに残留したエピソードが有名です。

2020年にはVALORANTへの移行を表明し、同年8月にFunPlus PhoenixのVALORANT部門設立メンバーとして加入。2年後にはVCT 2022 Masters Copenhagenで優勝、VALORANT Champions 2022で4位といった快挙を果たしました。2022年11月に移籍したNAVIではVCT 2023 LOCK//INで4位と好調なスタートを切り、VCT EMEA 2023で4位、VCT 2023 Masters Tokyo、VALORANT Champions 2023への出場を果たしますが、VCT EMEA 2024、2025では国際大会出場に届きませんでした。

先日インタビューでは「若いIGLはパターンが似ており、読むことが容易だ。見抜けられる"癖"がある」や「年齢は関係ない。eスポーツは年齢ではなく、モチベーションが重要。どれだけプレイしたいか、競いたいかが大事。フィジカルは昔ほどではないが、モチベーションや問題解決力をチームに提供している」と語るなど、選手としての活動を継続することを示唆していましたが、今回引退を電撃発表しました。ANGE1が離脱したNAVIのロスターは以下になります。

  •  Andrey "Shao" Kiprsky
  •  Emirhan "hiro" Kat
  •  Uğur "Ruxic" Güç
  •  Alex "alexiiik" Hawlasek
  •  Vincent "Happy" Schopenhauer(ヘッドコーチ)
  •  Dmytro "Chippy" Bychenko(アシスタントコーチ)
  •  Urszula Klimczak(パフォーマンスコーチ)
  •  Zuzanna Hejduk-Mostowy(パフォーマンスコーチ)

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