北米、ヨーロッパなど、各地域でオープン予選がスタートするVALORANT Champions Tour 2022 Stage 1ですが、大会公式ルールにサイファーのバグ、バグ使用のペナルティに関する記載が追加されたことが明らかになっています。

昨年12月、Vivo KeydがVALORANT Champions 2021のグループステージでサイファーのスパイカメラを不正利用したとして、大きな問題となりました。当初はラウンド没収から敗退となったVivo Keydでしたが、大規模大会での初の事例から、ペナルティ撤回を求める「#JusticeforKeyd」のハッシュタグが拡散されるなど、紆余曲折を経て、最終的にラウンドのハンデ有りの条件で再試合となりました。

当時、試合中に一時中断しなかった審判への指摘が多く目立ち、再試合の結果勝利したAcend側も「大会システム自体に欠陥がある」とインタビューで言及していました

そして先日、新たに公開された2022年度版の公式ルールにて、サイファーのバグ、バグ使用のペナルティに関する記載が新たに追加されたことが明らかとなっており、第9項の「バグとエクスプロイトの判定」にその内容が記載されています。

以下、大会ルールから一部抜粋した箇所を引用しています。全文はリンクからご確認ください。

9. バグとエクスプロイトの判定

9.1. バグの種類

バグとは、不正確な、意図しない、あるいは予期しない結果をもたらす、ゲーム内のエラー、欠陥、不具合を指します。バグには「プレイスルーバグ」「メジャーバグ」「エクスプロイト」の 3 つの分類があります。バグの分類は、各パッチで共有される Esports Bug List を通じて伝達されます。

  • 9.1.1. プレイスルーバグ
    ゲームの競争上の整合性に大きな影響を与えないバグを指します。これは、緩和策が用意されているか、無効化やリメイクを正当化するには影響が不十分と判断されたことを意味する場合があります。
  • 9.1.2. メジャーバグ
    プレイヤーのゲームにおける競争上の整合性に重大な影響を与え、ゲームのステータスやゲームプレイの仕組みに大きな変化を与え、合理的な緩和措置がないバグ。影響の判断は、大会オフィシャルの独自の判断に委ねられます。
  • 9.1.3. エクスプロイト
    ゲームの競争上の整合性を著しく変化させ、意図しない競争上の優位性をもたらす可能性のあるバグを指します。標準として、影響度に関わらず、エクスプロイトの使用は認められておらず、発見された場合はペナルティ一覧に記載されている通り、ペナルティの対象となります。 

9.2. エージェント固有のバグ

  • 9.2.1. サイファー
    破壊できない、またはマップテクスチャを利用した発見されることのできないすべてのサイファーカメラは、禁止されたエクスプロイトとみなされます。すべてのカメラは破壊可能で、両チームから見えるものでなければならず、マップテクスチャを利用して一方的な視界を作り出してはならない。サイファーカメラは、いかなる場合もマップ境界の外側に設置してはならない。プレイヤーは、マップテクスチャや他のアビリティ、あるいは武器を使用して、競争上の優位を得るためにアビリティの本来の目的を変更してはならない。不当な競争上の優位性を得るためにサイファーカメラを使用することは、禁止されたエクスプロイトとみなされます。

新たに更新された大会ルールでは、バグの重要度によりラウンドのロールバック (巻き戻し) や没収試合について記載されており、大会へ出場を予定される方は是非一度目を通しておくことをお勧めします。

1 コメント

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  1. マップの境界の外っていうなら外の範囲は付けれんようにしてくれって思うけどなぁ
    ブリーズのAのピラミッド横のくぼみのとことかマップの外側に付けれて割と強い(アタッカーからも見える)カメラあるしそういうのもグレーになるのは困る

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