オーストリアを拠点に活動するeスポーツチームのAcendが、VALORANTの競技シーンの構造的問題を指摘する長文の声明をチームの公式Xで投稿しました。チームは「VALORANTでの物語をこんな形で終わらせたくはありませんでした」と前置きしながらも、「このシステムがどれほど壊れているかを多くのファンは知らない」と、Tier2への強い危機感を示しました。
𝐖𝐞 𝐝𝐢𝐝𝐧’𝐭 𝐰𝐚𝐧𝐭 𝐭𝐨 𝐞𝐧𝐝 𝐨𝐮𝐫 𝐕𝐚𝐥𝐨𝐫𝐚𝐧𝐭 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲 𝐥𝐢𝐤𝐞 𝐭𝐡𝐢𝐬 - 𝐛𝐮𝐭 𝐰𝐞 𝐤𝐢𝐧𝐝 𝐨𝐟 𝐡𝐚𝐝 𝐭𝐨.
— ACEND CLUB (@AcendClub) November 12, 2025
𝐘𝐨𝐮’𝐝 𝐛𝐞 𝐬𝐡𝐨𝐜𝐤𝐞𝐝 𝐢𝐟 𝐲𝐨𝐮 𝐤𝐧𝐞𝐰 𝐡𝐨𝐰 𝐛𝐫𝐨𝐤𝐞𝐧 𝐭𝐡𝐞 𝐬𝐲𝐬𝐭𝐞𝐦 𝐫𝐞𝐚𝐥𝐥𝐲 𝐢𝐬.
𝐇𝐞𝐫𝐞’𝐬 𝐭𝐡𝐞 𝐭𝐫𝐮𝐭𝐡…
「私たちは、VALORANTでの物語をこんな形で終わらせたくはありませんでした。しかし、こうするしかありませんでした。もしあなたが『このシステムがどれほど壊れているか』を知ったら、きっと衝撃を受けるでしょう。これが、誰も声を上げようとしない『真実』です。そして忘れないでほしいです。私たちを評価する時は、尖ったツイートではなく『行動』で判断してください。」
「私たちは長い間、VALORANTの競技シーンを支えてきました。Tier2、Tier3の競技シーンが地に落ちていったときも、戦い続けました。フランチャイズチームに選ばれるとは思っていませんでしたし、別に怒ってもいません。ただ、Tier2の環境は最悪でした。それでも私たちは戦い続けました。私たちを笑おうと、煽ろうと、侮辱しようと、気にしません。私たちが懸念しているのは、Tier2で選手やチームが『生き残れるかどうか』です。VALORANTというeスポーツが、Tier1だけではなく『みんなのもの』であり続けることを願っていました。」
「ほとんどのファンは、このシステムがどれほど壊れているかを知らないと思います。このシーンは機能していません。持続可能でもありません。そして近いうちに、私たちが『無駄にした』金額を公開します。フランチャイズの外では、VALORANTは『情熱』だけで生き延びているのです。CEO、編集者、SNS担当、選手、コーチ、キャスター、みんなが『最低限の給料』を受け入れて、なんとかシーンを保っているのが現状です。給与は地獄の底に落ち続け、さらに大会賞金は支払われません。私たちもまだ受け取っていません。」
「それでも私たちは残り続けました。良くなると信じていたからです。ゲームのため、ファンのため、コミュニティのために信じていました。何度も、何度でもそれを証明してきました。私たちはブートキャンプ、メンタルコーチング、フルスタッフのコーチ陣、VALORANT特化のコンテンツチームに投資しました。ゲーミング施設も作りました。『ただのTier2なのに』。」
「配信が崩壊したリーグでも戦い続けました(関連記事)。時には配信すらありませんでした。賞金も支払われませんでした。Tier1以外のチームにとって必須とも言えるベッティングスポンサーとも契約できず、ウォッチパーティーではスポンサーを載せることも禁止されました。それでも私たちはVALORANTのためにコンテンツチームを作り、複数のクリエイターと契約し、ショート動画も長尺動画も投稿し続け、人気ポッドキャスト番組も作りました。」
「Game Changersにはゼロから支援し、安定してトップ3に入るチームに育てました。私たちは常に結果で語ってきました。しかし、どれだけ結果を出しても、継続は不可能でした。Game Changersは、運営面では完全な失敗でした。どれだけ活躍しても、財政的には破綻状態です。もちろん賞金だけで運営できるわけではありません。しかし、すべて勝ったなら少なくともトントンになるはずです。」
「Game Changersの大会配信は最悪でした。音声は壊れ、配信はカクつき、スポンサーへの売り込みなんて不可能でした。賞金も少なく、国際大会のヨーロッパ枠はたったの2つでした。Riot Gamesは気にしていないんだと思います。私たちはGame Changersのためにさらに30万ユーロ(現レートで約5,400万円)を投入しましたが、何も残りませんでした。」
「それでも続けたのは、ファンと選手のために『意味のあるものを築いている』と信じていたからです。結局、悪いのは私たちです。本当はもっと早く撤退すべきでした。予算の半分を節約し、Counter-Strikeに投資する余裕ができていたかもしれません。スポンサー獲得に注力し、営業チームを拡大すべきでしたが、代わりにチームそのものへの投資を優先してしまいました。可能な限りの最高の選手を集めました。それがファンへの義務だと信じていたからです。」
「リーグ開幕から2年目には、Riot Gamesはアセンション優勝チームへのフランチャイズ加入期間を2年→1年に削りました。これはすべてのTier2チームへの侮辱でした。その1年後、新しいルールと新しい条件が導入され、またシステムが変更されました。フランチャイズ外のチームが、こんな『常に変わるシステムの中』でどうやって未来を築けるのでしょうか?」
「この話を共有することで、同じ過ちを犯すチームが少しでも減り、より価値のあるタイトル・システム・イベントに投資してくれることを願っています。私たちは2年間で150万ユーロ(約2.7億円)を、この壊れたシーンに費やしてしまいました。Riot Gamesがeスポーツとコミュニティを愛し、改善すると信じていたからです。」
「『VALORANTは簡単だった』なんて言うべきではありませんでした(関連記事)。いや、絶対に言うべきだったと思います。少しくらい茶化したっていいと思います。少しくらい尖ってみたっていいと思います。壊れたシーンを指摘し、怒りをぶつけ、光を当てる権利が私たちにはあります。チームイメージが多少傷ついても構いません。少なくとも人々の目に触れた、議論が起きた、それで少しでも変化が生まれる可能性があるなら、どんな投稿も、どんなジョークも、どんな愚痴も、すべてが価値のあるものだったのです。Peace。」



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